基本邦語文献とは? わかりやすく解説

基本邦語文献

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 09:43 UTC 版)

批判法学」の記事における「基本邦語文献」の解説

批判法学について体系的に学べる、邦語基本文献紹介する。 ○松井茂記(1986)「批判的法学研究意義と課題(1)(2)」『法律時報58巻9号10号 著者著名な憲法学者。当時の批判法学の主要文献を総覧的に紹介したもの。 ○内田貴(1990)『契約再生弘文堂 著者関係的契約理論打ち出すにあたり関連する先行研究一つとして批判法学検討。 ○デイビット・ケアリズ編(1991)『政治としての法――批判法学入門松浦好治他訳、風行社 批判法学者による編著で、必読文献一つ訳者解説秀逸。ただし、底本第1版のものであり、現在は第3版出版されている。 ○和田仁孝(1996)『法社会学解体再生――ポストモダン超えて弘文社 著者の提唱する「解釈法社会学」を論じにあたり先史として批判法学検討している(第2章)。 ○佐藤憲一(1998)(1999)「法の不確定性――法理解のパラダイム転換向けて(1)(2)」『法学論叢1432号1446号 法の不確定性論じにあたり批判法学議論多く参照。 ○中山竜一(2000)『二十世紀法思想岩波書店 第4章において、ポストモダン法学一つとして批判法学紹介している。なお、批判法学ポストモダン法学として考えるべきか否か一つ論点である。 ○吉田邦彦(2000)『民法解釈揺れ動く所有論』有斐閣 民法学者による検討実定法学観点から、批判法学日本への適用可否について論じている。 ○那須耕介(2001)「法の支配支えるもの」『摂南法学25批判法学とリベラル・リーガリズムの対立掘り下げ法の支配存立条件問い直すことを試みた論考。 ○三本卓也(2002)(2003)「法の支配不確定性(1)(2)――ロベルト・アンガー構造概念の変容とその示唆」『立命館法学2002年5号2003年2号 アンガーについての本邦初本格的研究未完著作であるが、ロナルド・ドゥオーキンとの比較とりわけ示唆に富む。 ○スティーブン・フェルドマン(2005)『アメリカ法思想史――プレモダニズムからポストモダニズムへ』猪俣弘貴訳、信山社 表題のとおり、アメリカ法思想史について論じたもの。批判法学モダニストであることを強調している。 ○吾妻聡(2005)「2つ逸脱主義的運動――ロベルト・M・アンガー批判法学運動新しい社会運動社会理想権利理想呼応」『法社会学2005年 200563号 p.186-216,267, doi:10.11387/jsl1951.2005.63_186 著者アンガーの下に留学(ハーバード)。日本法社会学会学会奨励賞受賞本論考以外にもアンガーについての著作多数あり、アンガー議論障害法学対し応用することを試みている。 ○船越資晶(2011)『批判法学構図――ダンカン・ケネディのアイロニカル・リベラル・リーガリズム』勁草書房 著者ケネディの下に留学(ハーバード)。本邦初批判法学についての単著で、必読文献一つ天野和夫賞を受賞吾妻論考併せて読むと、アンガーケネディ対立点がよく理解できる。本著以外にもケネディ流の批判法学についての著作多数。 ○大屋雄裕(2014)「批判理論瀧川裕英他編『法哲学有斐閣 根元的規約主義法解釈応用したことで知られる著者による批判法学解説法解釈に関する立場批判法学に近いが、おそらくそれゆえに、評価総じて批判的。 ○有賀誠(2018)『臨界点政治学晃洋書房 政治学者による論文集で、第I部・第II部において批判法学について論じている。数少ない法学者以外の研究。 ○見崎史拓(2018)「批判法学不確定テーゼとその可能性(1)(2)(3・完)――法解釈ラディカル社会変革はいかに結合するか」『名古屋大学法政論集276278279号 法の不確定性論に対す批判法学(とりわけアンガー)の応用可能性検討。 ○関良徳(2020)「人権論のパラドクス抵抗への権利――コスタス・ドゥジナスの批判法学」『一橋法学19巻1号 イギリスにおける批判法学代表的論客であるコスタス・ドゥジナスの近年の主張について紹介検討したもの。著者ポストモダン法学とりわけミシェル・フーコー造詣深く森村進編(2016)『法思想史の水脈法律文化社コラム批判法学」も担当している。

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