基本音による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/10 15:22 UTC 版)
「何本調子」という呼び方で基本音/基準音(七孔の場合、第一孔を開放した音)を指定する。指孔すべてを閉じて出す最低音(「筒音」、つつね)は竹と製作者による差が大きいため、基本音とは見なされておらず、楽曲で用いることもまれである。「何本調子」の数が一本小さくなると、基本音が半音低くなり、管はその分長くなる。八本調子がおよそC管、七本調子がB管、六本調子がBb管である。「六本半」のように、洋楽の半音のさらに半分刻みの調律のものも用いられることがある。「一本調子(低F)」から「十三本調子(高F)」までが一般に使用されているが、さらに低音の笛もまれに見られる。「何本調子」の表記に「笨」の字を用いる流派もある(なお、三味線音楽、箏曲・三曲、琵琶においても「何本調子」で基本音を定める慣習があるが、分野によって実際の音の高さは異なっているので注意が必要である)。
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