地獄の鍵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 04:11 UTC 版)
アニメ第5作に登場。地獄の力を現世に引き出すことの出来る鍵。 持ち主の体内に宿り、その力が必要となる時に胸に浮かび上がる。そして鍵を開くことで超絶的な威力の『地獄究極奥義』を発動させる。 第33話にて、瀕死の鬼太郎にアマミ一族のミウが生命力を分与した際、ミウが先祖から受け継いできたこの鍵が鬼太郎に移った。アマミ一族と幽霊族は親類にあるとされ、鍵の継承権が親類同士で相続された形になる。閻魔大王により制限を受けており、その許可を取らずに使用すると罰せられる。奥義の使い方は五官王が教えている。番組がテレビ局側の都合により急遽終了したため、下記の諸々の他にも例えば八大地獄(88話の解説図によれば下記の灼熱と針山の他に、極寒、血の池、無間、竜巻、叫喚、釜茹で、がある)に因んだ奥義が存在するかは未解明となっている。 獄炎乱舞(ごくえんらんぶ) 灼熱地獄の業火を引き出して髪に宿し、炎と化した髪を振るう究極奥義。パワーが大きく、鬼太郎も完全には制御できない。巨大化したミイラ男バルモンドを焼き尽くし(33話)、雪女・葵と戦った際に起きた巨大な雪崩を受け止め(77話)、妖怪城での戦いでは内部からの攻撃で妖怪城を沈没させるなど相当な威力を持つ。しかし妖女ゴーゴンの戦い(46話)では、彼女が作り出した邪心の塊を消滅させるため承諾を受けずに使用した結果、暴走して人間の街を火の海と化してしまい、地獄の罰を受ける羽目になってしまった。鍵を継承した初期の頃は、使用の副作用で手に持った物を勝手に熱してしまうなど日常に支障が出たが(第61話「妖怪城のたんたん坊」)、同話終盤では副作用のおかげで発火し、そのまま周囲を焼いて窮地を脱した。閻魔大王(西洋妖怪の地獄侵攻の際)が放つ本家本元の獄炎乱舞は鬼太郎とは比べ物にならない威力をもち、不死身の回復力の初代ドラキュラ伯爵にダメージを与え、彼が長年血の池地獄にて育ててきた巨大コウモリやその他妖怪軍勢、更にはグレムリンの建造した巨大な時空トンネル装置まで一瞬でなぎ払ってしまっている(68話)。応用技として、口からより小規模の炎と熱波、熱線を吐くことができる。 武頼針(ぶらいしん) 針山地獄の鋼の力を引き出して肉体に宿し、鋼鉄の針と化した髪を振るい、剣のように扱うことを可能にする究極奥義。あらゆる物質を貫通し弾く最強の攻防を併せ持つ。初めて用いたのはバックベアードと対戦した時(59話)で、並外れた柔軟性と硬度を合わせ持つベアードの肉体の一部を欠損させるほどの重傷を負わせた。だが血の池地獄の力で回復力を強化された初代ドラキュラ伯爵には互角どまりであった。劇場版『日本爆裂!!』では鬼太郎のほとんどの通常技が効かないヤトノカミ(青年体)を圧倒した。また、同作では応用技として毛針や毛槍等を武頼針に近い状態にして手裏剣代わりなどの武器として使用していた。 烈闘星覇(れっとうせいは) 劇場版『日本爆裂!!』で妖怪四十七士(未覚醒だった四十七士は呼子の呼びかけで覚醒した)の協力で使用した地獄究極奥義の頂点で、鬼太郎・妖怪四十七士・地獄の力の三位一体の切り札。四十七士全員の霊力で強化された獄炎乱舞を発動させ、更に日本全国の霊所の力を引き出し従える、日本列島も揺るがすとてつもないパワーの大技。その膨大な力を纏って鬼太郎ミサイルの如く捨て身の特攻を敢行、完全体のヤトノカミを内部から撃破し、石化したヤトノカミは砕け散った。もしこの技でもヤトノカミが倒せなかった時は、日本だけでなく世界も確実に滅んでいたとされている。
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