各国のVLS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 23:32 UTC 版)
アメリカ合衆国 Mk 41 SM-1/2/3/6、垂直発射型アスロック、トマホーク、ESSM(発展型シースパローミサイル)など、さまざまな用途のミサイルを発射できる。1基8セルで構成され、1基、2基、4基、8基つなげて配置される。初期に生産されたものは、3セルを装填用クレーンスペースとして割り当てていた(8基の場合は61セル、4基の場合は29セル)。 詳細は「Mk 41 (ミサイル発射機)」を参照 Mk 48 シースパロー艦対空ミサイル用。ESSMも搭載可能。 詳細は「Mk 48 (ミサイル発射機)」を参照 Mk 57 新型VLSでPVLS(Peripheral Vertical Launch System)と呼ばれる。Mk 41同様様々な用途のミサイルを発射する事が可能。ズムウォルト級ミサイル駆逐艦に搭載されている。 Mk 45 潜水艦搭載型VLSでロサンゼルス級「プロビデンス」以降の艦とバージニア級の前部に搭載されている。 巡航ミサイル潜水艦に改装されたオハイオ級には、24基の潜水艦発射弾道ミサイル発射筒のうち最大22基に、1基につき7基のトマホーク用VLSが搭載されている。 フランス SYLVER A-43、A-50、A-70の三種あり、数字が大きくなるほど搭載可能なミサイルは長くなる。A-43、A-50はアスターSAM用、A-70は対地巡航ミサイルSCALP Naval用。ホットローンチ方式を採用している。 詳細は「シルヴァー (ミサイル発射機)」を参照 イギリス 防空ミサイル用VLS 当初はシーウルフ個艦防空ミサイル用に開発された。箱型ランチャーで運用されていたミサイル(GWS25)にブースターを追加し、VLS型(GWS26)とて運用されている。発射機はミサイル1発を格納した円筒形の個々のセルを8本組み合わせ、1基を構成している。後にシーウルフ後継のシーセプター(GWS35)を搭載できるように改装され、シーウルフ1発分のセルにシーセプター4発を収容することができるようになった。 イスラエル バラク用VLS 個艦防空ミサイル用バラク-Iは、当初よりVLSでの運用を前提に開発された。1基8セルで構成される。 艦隊防空用ミサイルとして開発されたバラク-8も専用のVLSかMk 41(予定)により運用される。 ソビエト連邦 / ロシア B-203/B-204(S-300F フォールト用) 艦隊防空ミサイルシステム。8発1セット回転式のVLSで、コールドローンチ方式を採用している。NATOコードネームではSA-N-6 グラムブル(Grumble)と呼ばれた。 B-203A (S-300FM フォールトM用) 艦隊防空ミサイルシステム。B-204を48N6の搭載に対応させたシステム。NATOコードネームではSA-N-20 ガーゴイル(Gargoyle)と呼ばれた。 3S95(3K95 キンジャール用) 個艦防空ミサイルシステム。発射方式はS-300Fと同様。NATOコードネームではSA-N-9 ゴーントリト(Gauntlet)と呼ばれた。このミサイルシステムの派生元となった陸上型9K330 トールシステムも、装軌車両から垂直にミサイルを発射する。 3S90E.1(3K37 ヨーシュ用) 艦隊防空ミサイルシステム。従来のロシア製VLSとは異なり箱型の発射機で1基12セルから構成される。当初、アドミラル・ゴルシコフ級フリゲートに3基36セル搭載予定とされていたが実現せず。アドミラル・グリゴロヴィチ級フリゲート用に採用、3基36セル搭載。 SM-233(P-700 グラニート用) 重長距離対艦ミサイル。NATOコードネームではSS-N-19 シップレック(Shipwreck)と呼ばれた。ミサイル弾体があまりに長大なため、搭載する大型のキーロフ級ミサイル巡洋艦やオスカー級原子力潜水艦の船体でも容易に収まりきらず、発射機を斜めにして高さを抑えている。 3S14 UKSK(P-800 オーニクス及び、クラブ用) 従来、専用の垂直発射機を必要としていたオーニクス系列とクラブ系列双方のミサイルを搭載可能。3K37 ヨーシュ用と同様箱型の外観で、1基8セルから構成される。インド海軍向けタルワー級フリゲート、シヴァリク級フリゲートに搭載されており、ロシア本国においてもアドミラル・ゴルシコフ級フリゲートやステレグシュチイ級フリゲートに搭載されている。 3S97.2K(3K96 リドゥート用) 複数種の異なる対空ミサイルを搭載可能で、長距離から近距離まで対応できる。建造中のアドミラル・ゴルシコフ級フリゲートに、3S90E.1に替えて搭載予定。 詳細は「3K96 リドゥート」を参照 3R-14V(P-800 オーニクス及び、クラブ用) 3S14の潜水艦用VLS。ヤーセン型原子力潜水艦が3連装発射機8基を搭載。 中国 長距離SAM用VLS HQ-9艦隊防空ミサイル専用。ロシア製VLSの様にそれぞれに円形の蓋があるセル6個を円形に配置して1基を構成しており、コールドローンチ方式を採用している。 蘭州級(052C)でのみ採用。 中距離SAM・SUM用VLS HQ-16艦隊防空ミサイルとYu-8対潜ミサイルが運用可能。西側VLSの様に個別に四角い蓋を持った箱型となり、8セルで1基が構成され、ホットローンチ式となっている。江凱II型(054A)で採用され、深圳(051B)や現代級(ソブレメンヌイ級)の近代化においても既存発射機からの変更で採用されている。 GJB 5860-2006型 防空ミサイル以外にも、対艦ミサイルや対潜ミサイル、対地巡航ミサイルの運用にも対応した汎用発射型。054A型のVLSをさらに拡大したような外形で、4セルで1基を構成、ホットローンチとコールドローンチ両方の発射方式に対応している。昆明級(052D)で採用され、南昌級(055)にも搭載されている。将来のミサイルの大型に対応するため、1セルが幅33インチ、深さは9 mとアメリカ製のMk57(幅28インチ、深さ7.2 m)と比べても大型となっている。 潜水艦用VLS SSBのSLBM用以外にも、SSNの095型には各種通常ミサイルを発射できるVLSが装備されている。 HT-1E 輸出用。汎用型でFM-3000N防空ミサイルのクアッドパックも使用可能であり、コールド・ホットローン両方に対応。 南アフリカ共和国 ウムコント用VLS 個艦防空ミサイル。搭載するミサイルには赤外線誘導のウムコント-IRとレーダー誘導のウムコント-Rの2バージョンがある。8セルで1セットを構成する。 韓国 K-VLS(英語版) 韓国の国産ミサイル(防空ミサイルK-SAAM、対潜ミサイルK-ASROC、巡航ミサイル玄武3、対地ミサイル海竜等)用開発された汎用型VLS。外形・寸法はMk 41とほぼ同一で、8セルで1基を構成、ホットローンチ方式を採用しているが、互換性はないためSM-2等のアメリカ製ミサイルを使用するためには別途Mk 41の搭載が必要。李舜臣級(4番艦以降)で採用され、世宗大王級、大邱級で採用。 小型K-VLS 防空ミサイルK-SAAM専用にすることで、深さを短くして船内容量の少ない艦にも対応したモデル。4セルで1基を構成。独島級揚陸艦(2番艦)、南浦級機雷敷設艦、天王峰級揚陸艦等の補助艦艇で採用されている。 K-VLSII 将来のミサイル性能向上に対応するためにセルを大型化(約1.8倍)したモデル。建造中の世宗大王級バッチIIに採用されており、KDDXやFFXバッチⅣへの搭載も想定されている。 玄武-IV-4用VLS SLBM用のコールドローンチ式。島山安昌浩級で採用され、バッチ1では6セル、バッチ2では10セル搭載される。 インド ブラモス用VLS ロシアと共同開発された対艦ミサイル用。1基8セルから構成される。一部ラージプート級駆逐艦へ改装により搭載されたほか、今後新造艦への搭載が予定されている。 北朝鮮 北極星(SLBM)用VLS 新浦級及び新浦C級潜水艦に搭載されている。スクラップとして入手してロシアのゴルフ型潜水艦よりリバースエンジニアリングされたと推測されている。
※この「各国のVLS」の解説は、「VLS」の解説の一部です。
「各国のVLS」を含む「VLS」の記事については、「VLS」の概要を参照ください。
- 各国のVLSのページへのリンク