双子座のカノン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 06:52 UTC 版)
双子座(ジェミニ)のカノン 年齢:28歳。身長:188cm。体重:87kg。誕生日:5月30日。血液型:AB型。出身地:ギリシア。修行地:無し。 技:ゴールデントライアングル、ギャラクシアンエクスプロージョン、アナザーディメンション、幻朧拳(げんろうけん)、幻朧魔皇拳(げんろうまおうけん) 声:曽我部和恭(TV版)、置鮎龍太郎(OVA『聖闘士星矢 冥王ハーデス編』以降の関連作品) 海闘士シードラゴン。サガの双子の弟。13年前は二人が双子だとは誰にも知られておらず、サガに万一の事があった際にはカノンが双子座の聖闘士として闘うはずだった。容姿はサガと瓜二つだが、アニメでは髪の色は善の時と同じ青であるが、より緑がかっている。悪の人格しか存在しないため髪の色は青一色のみ。 善悪の心に苦しんでいた兄と違い、悪の心しか持たないと自称し、悪事ばかりを好んでいた。遂には自らの力の過信から覇権への欲にとらわれ、地上を我が物とするためにアテナと教皇の暗殺をサガに唆した事で彼の怒りを買い、スニオン岬の岩牢に幽閉される。そこで偶然アテナの壷に封印されていたポセイドンを目覚めさせ、海龍(シードラゴン)と偽って、ポセイドンの代行者及び海将軍の筆頭として海闘士達の指揮を執り、地上と海の支配を企てる。しかしアテナの愛に触れて改心し、その慈悲により数々の罪を許された事から、冥界編にてサガ亡き後の双子座の聖闘士として戦う。同編にて冥闘士となり、サンクチュアリを襲撃していた兄・サガは双子宮でカノンの繰り出す幻影と交戦。撃破したのち、悪事ばかりを働いていたカノンが自分に替わって双子宮を守ろうとしたことに対し「まさか夢にも思わなかった」と感涙している。 海皇ポセイドン編前半においてはその威圧感・存在感、後半においてはアナザーディメンションと同等の効果を持つゴールデントライアングル・ギャラクシアンエクスプロージョンを両方繰り出して実力の一端を示し、以前にサガとの闘いを経験している一輝が「実力はまさにサガの生き写し」と認めていた。後の冥王ハーデス編では、教皇の間で対峙したミロも、良くて互角、下手をすれば自分が敗北と危惧したほど。その悪の人格に対して一輝もソレントも失望し、殺すにも戦うにも値しないと戦闘を放棄されてしまい、ポセイドンが女神の壺に再封印され敗北した後は一時消息不明となる。 ハーデス軍との聖戦では双子座の聖衣を纏って冥界へ乗り込み、アテナ救出のために冥界へと向かった星矢達を援護し、時には叱咤するなど先輩としての役割も果たすようになる。 実力は主として、ミーノス配下の副官であり、冥闘士屈指の実力を誇るルネを指1本で粉々にする、ラダマンティス配下を数人まとめて粉砕する、更には冥界三巨頭の一人であるラダマンティスさえも中枢神経への刺激によって一瞬で行動不能にして追い詰めたほか、自身を透明化して敵に不意打ちを与える といった驚異的な戦技にとどまらず、ハーデス城に張られた結界を察知し、本来の力が出せない状態にあることに気付き戦闘を避けて機を窺う判断力を持つなど、ハーデス編において圧倒的な戦闘能力をもって活躍を見せる。最期は冥界の最深部にて嘆きの壁を破壊せんとする兄サガに聖衣を返却、生身のままラダマンティスのグレイテストコーションを受けながらも瀕死の状態で羽交い絞めにし、そのままギャラクシアンエクスプロージョンを放ちラダマンティスを道連れに自爆した。アニメでその際に笑顔でアテナと兄の名を呼んで散るという追加がされた。 『ORIGIN』では告知星の流星が落ちた双児宮にサガと共に赤子として現れた。スニオン岬の水牢に幽閉されていた際、ケールからアテナ殺害の見返りに牢からの脱出を提案されたが拒否している。サガの自決の瞬間に心臓に激痛が走り兄の自害を知った。ポセイドンの鉾を手にした後、ケールと遭遇し、鉾でかすり傷を負わせるも気を失った。ケールからは自分が悪だと思い込んでいると評されている。 『DESTINY』ではシードラゴンとして海闘士に檄を飛ばした後、聖闘士候補生であったアイザックに正体を明かした。海底神殿の崩壊後、海岸に打ち上げられ責任を取り自決せんとするも寸前でアテナに不吉な小宇宙が迫っているのを感じると、恩義あるアテナのために聖闘士として戦う事を決意する。 名の由来は、地中海のカノン島。この島は作中でも聖闘士が戦傷を癒す場所として登場している。 尚、作中で最も多くの人間を殺した人物である(ポセイドンを操り、十数万人の罪もない人々を水害で殺している)。
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