厚顔無恥
読み方:こうがんむち
「厚顔無恥」とは、厚かましくてずうずうしく恥知らずであること・ずうずうしく恥知らずな様子のことを意味する表現である。
「厚顔」は、中国最古の詩集である「詩経」の中の「巧言くわうの如く、顔の厚きや」から生まれた言葉である。「厚顔」とは、「言葉巧みに乗り切り外面を取りつくろって内面の恥を隠すこと」を意味する。「厚顔」は平安時代に日本に伝わり、明治時代以降も、内面の醜さを表す言葉として日常的に使われていた。その後、「無恥」を組み合わせて「厚顔無恥」として使われるようになった。
「厚顔無恥」は、「無恥」を「無知」と書いてしまいがちである。しかし、「無知」は知識がないことを表しており、「恥」を「知」と表記するのは誤りである。
「厚顔無恥」は、日常会話のほか、ビジネスやメディアでも使われる言葉である。皇室で生まれ育った眞子さまと結婚した小室圭さんは母親に借金があったり安定した仕事についていなかったりしたために、週刊誌やマスコミで騒がれた。しかし、どんなに世間からいわれても小室圭さんは、結婚を辞退することなく、支援してくれた人から受けとったお金についてももらったものであると主張した。そのため、小室圭さんは厚顔無恥な人と言われた。
本来、「厚顔無恥」は厚かましい人としてネガティブなニュアンスで使われる言葉である。しかし、周囲の目を気にして自分の意見を言えない人から見ると、厚顔無恥な人はうらやましい存在としてとらえられる。そのため、世間体を気にしない厚顔無恥な人の自由な生き方に憧れる人が多く、「厚顔無恥になりたい」のように使われることもある。
「厚顔無恥」の類語としては、「傍若無人」「勝手気儘」「我田引水」「面の皮が厚い」などがある。「我田引水」とは自分の田だけに大切な水を引き入れることから、「自分に都合がよいように物事を考えたり進めたりすること」を意味する四字熟語である。「厚顔無恥」も「我田引水」も自分勝手に行動することを表す四字熟語であるが、自分勝手な行動をとる理由が異なる。「我田引水」は自分の利益になるように自分勝手な行動に出てしまう。一方、「厚顔無恥」は恥を知らないために自分勝手な行動に出てしまうのである。
「厚顔無恥な人」とは、図々しく恥知らずな人のことである。厚顔無恥な人は自分が一番と思っており、自分の気持ちを最優先に考えるという特徴がある。そのため、自分の行動が他人にどう見られているかを気にせず、自分の思うがままに行動してしまうのである。また、プライドが高いという特徴がある。そのため、自分にとってメリットがある人に近づき、自分より格下と考える人には厚顔無恥な態度をとってしまうのである。
自分が一番である厚顔無恥な人の神経は図太い。そして、厚顔無恥な人は、他人からは図々しい人と思われてしまう。
・「相手のおごりと聞いてウニやトロを注文するなんて厚顔無恥な人だ。」
・「毎週稽古に遅刻してくるなんて、厚顔無恥な人だ。」
・「大きな失敗をしてもまだ平気な顔をしているとは、厚顔無恥な部下だ。」
・「営業マンは押し切る気概をもつ必要があるが、お客様に対して厚顔無恥な態度をとらないように気をつけるべきである。」
・「困ったときだけ泣きつくなんて、厚顔無恥もいいところだ。」
・「レジで並んでいたら後からきて横入りする人がいた。厚顔無恥な人だ。」
・「ビジネスで成功するためには、ある程度、厚顔無恥に物事を進める必要がある。」
・「英語を上達させたければ、外国人に厚顔無恥に話しかけるとよいだろう。」
・「いくら私が厚顔無恥でも、そのような依頼をお受けすることはできない。」
・「そんなずうずうしい行為をするなど、そこまで厚顔無恥ではない。」
・「彼女は極度の恥ずかしがり屋であり、厚顔無恥になりたいと思っているようだ。」
「厚顔無恥」とは、厚かましくてずうずうしく恥知らずであること・ずうずうしく恥知らずな様子のことを意味する表現である。
「厚顔無恥」とは・「厚顔無恥」の意味
「厚顔無恥」とは、「厚かましく恥知らずなこと」を表す四字熟語である。具体的には、他人の迷惑など考えずに自分の都合や思惑だけで行動することを意味する。「厚顔無恥」は「無恥厚顔」ともいう。「厚顔」は「面の皮が厚いこと、ずうずうしく厚かましいこと」をいう。また、「無恥」は「恥を知らないこと」を表す。「厚顔無恥」は二つの熟語を重ねて厚かましさを強調した言葉になっている。「厚顔」は、中国最古の詩集である「詩経」の中の「巧言くわうの如く、顔の厚きや」から生まれた言葉である。「厚顔」とは、「言葉巧みに乗り切り外面を取りつくろって内面の恥を隠すこと」を意味する。「厚顔」は平安時代に日本に伝わり、明治時代以降も、内面の醜さを表す言葉として日常的に使われていた。その後、「無恥」を組み合わせて「厚顔無恥」として使われるようになった。
「厚顔無恥」は、「無恥」を「無知」と書いてしまいがちである。しかし、「無知」は知識がないことを表しており、「恥」を「知」と表記するのは誤りである。
「厚顔無恥」は、日常会話のほか、ビジネスやメディアでも使われる言葉である。皇室で生まれ育った眞子さまと結婚した小室圭さんは母親に借金があったり安定した仕事についていなかったりしたために、週刊誌やマスコミで騒がれた。しかし、どんなに世間からいわれても小室圭さんは、結婚を辞退することなく、支援してくれた人から受けとったお金についてももらったものであると主張した。そのため、小室圭さんは厚顔無恥な人と言われた。
本来、「厚顔無恥」は厚かましい人としてネガティブなニュアンスで使われる言葉である。しかし、周囲の目を気にして自分の意見を言えない人から見ると、厚顔無恥な人はうらやましい存在としてとらえられる。そのため、世間体を気にしない厚顔無恥な人の自由な生き方に憧れる人が多く、「厚顔無恥になりたい」のように使われることもある。
「厚顔無恥」の類語としては、「傍若無人」「勝手気儘」「我田引水」「面の皮が厚い」などがある。「我田引水」とは自分の田だけに大切な水を引き入れることから、「自分に都合がよいように物事を考えたり進めたりすること」を意味する四字熟語である。「厚顔無恥」も「我田引水」も自分勝手に行動することを表す四字熟語であるが、自分勝手な行動をとる理由が異なる。「我田引水」は自分の利益になるように自分勝手な行動に出てしまう。一方、「厚顔無恥」は恥を知らないために自分勝手な行動に出てしまうのである。
「厚顔無恥」の読み方
「厚顔無恥」は、「こうがんむち」と読む。「厚顔無恥」の熟語・言い回し
「厚顔無恥な人」とは「厚顔無恥な人」とは、図々しく恥知らずな人のことである。厚顔無恥な人は自分が一番と思っており、自分の気持ちを最優先に考えるという特徴がある。そのため、自分の行動が他人にどう見られているかを気にせず、自分の思うがままに行動してしまうのである。また、プライドが高いという特徴がある。そのため、自分にとってメリットがある人に近づき、自分より格下と考える人には厚顔無恥な態度をとってしまうのである。
自分が一番である厚顔無恥な人の神経は図太い。そして、厚顔無恥な人は、他人からは図々しい人と思われてしまう。
「厚顔無恥」の使い方・例文
「厚顔無恥」は「厚顔無恥な人」「厚顔無恥な部下」のように、人の態度や行為を形容する言葉として使われることが多い。また、名詞として使われることもある。「厚顔無恥」は自分にとっては厚かましいと感じる依頼を断るときにも使われる。その場合には、「いくら私が厚顔無恥とはいえ」「そこまで厚顔無恥ではない」のように表現される。・「相手のおごりと聞いてウニやトロを注文するなんて厚顔無恥な人だ。」
・「毎週稽古に遅刻してくるなんて、厚顔無恥な人だ。」
・「大きな失敗をしてもまだ平気な顔をしているとは、厚顔無恥な部下だ。」
・「営業マンは押し切る気概をもつ必要があるが、お客様に対して厚顔無恥な態度をとらないように気をつけるべきである。」
・「困ったときだけ泣きつくなんて、厚顔無恥もいいところだ。」
・「レジで並んでいたら後からきて横入りする人がいた。厚顔無恥な人だ。」
・「ビジネスで成功するためには、ある程度、厚顔無恥に物事を進める必要がある。」
・「英語を上達させたければ、外国人に厚顔無恥に話しかけるとよいだろう。」
・「いくら私が厚顔無恥でも、そのような依頼をお受けすることはできない。」
・「そんなずうずうしい行為をするなど、そこまで厚顔無恥ではない。」
・「彼女は極度の恥ずかしがり屋であり、厚顔無恥になりたいと思っているようだ。」
厚顔無恥
出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 10:59 UTC 版)
名詞・形容動詞
関連語
類義語
翻訳
- 英語:
- 形容表現;shameless, unashamed
- 名詞表現;shamelessness, effrontery
- ロジバン: ckecaura'udarsi
「厚顔無恥」の例文・使い方・用例・文例
- 厚顔無恥とはまさにあいつのことだ。
- 彼らは厚顔無恥の徒だ
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厚顔無恥と同じ種類の言葉
品詞の分類
名詞および形容動詞(性格) | 破天荒 無鉄砲 厚顔無恥 剛強 酔狂 |
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