協定血族
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「BLACK BLOOD BROTHERS」の記事における「協定血族」の解説
ケイン・ウォーロック 声 - 安元洋貴 「青狼ケイン」「アザミ邸の騎士」の異名を持つ、300年の時を生きる古血。銀眼、銀髪の巨漢。特区における欧州系血族の盟主で、人間社会の経済界を牛耳る大銀行「マリーン・バンク」の支配人でもある。生真面目な性格。「魔女モーガン」の血統に属する優秀な魔術師であると同時に、魔術と体術を組み合わせた独自の闘法の使い手でもある。ジローが吸血鬼に転化した時からの古い友人で、共に香港聖戦を戦い抜いた相棒でもあり、聖戦最強のコンビとして名を馳せた。犬好きで、休日や仕事明けになると野良犬達に餌をやっている。 転化前は海賊であり、血族内の忌子であるカーサの監視役として血族に加えられた。過剰なプライドを先行させる血族の者や冷酷な血統の長「三姉妹」に良い印象はなく、孤独でありながら強く奔放に生きるカーサの方を好ましく思っていた。彼女と共に(すぐに姿を消す彼女を追って)世界を旅をした経験が彼の見識と力を広め、特区にて血族の盟主を任じられる要因となった。後にアリス、そしてジローを加えた旅の中で「東の龍王」セイと出会い、偉大な吸血鬼であるほど忌み嫌う「混血」のカーサを一切他の者と区別しない彼の度量に私淑、以降血統を超えた師として尊敬している。 特区インパクトの後、シンガポールでカンパニー再建を図る尾根崎らと離別、特区を取り戻す力を得るために「アザミ邸」の三姉妹から「自らを混血とする禁術」を伝授される。その後、北の聖地にて北の黒姫に嘆願、彼女の血を用いて「魔女モーガン」と「真祖混沌」の血を引く混血児となり、クロウとネヴァから戦闘術の修行を受ける。 最終決戦ではネヴァから伝授された魔術と奇門遁甲を駆使して九龍陣営を翻弄する。また彼の混血化に動揺していたとは言え、カーサを結界に封じ込めるという離れ業も披露した。その後、ジロー達と共に九龍の血統の本部を急襲してアダムの死に立ち会う。決戦後は再び「マリーン・バンク」の支配人を務めている。 セイ 声 - 高木礼子 / 宮田幸季(香港聖戦時) 「東の龍王」と呼ばれる、数千年の時を生きる「真祖混沌」の直系の1人。奇門遁甲と呼ばれる時空を操る術の使い手で、特に龍脈を通じて瞬間移動する「縮地」を得意とする。幾度か転生を繰り返しており、現在は10歳ほどの子供の姿をしているが、香港聖戦の時は20歳前後の青年の姿だった。100年以上前から血統を越えた吸血鬼同士の共存を目指し、吸血鬼の都市として古くは上海、香港を治めていた。香港聖戦ではジロー、ケインらと共に戦い、特区においてはケインと共に吸血鬼側の代表として特区の運営に携わる。特区設立の際、滅んだ九龍王の遺灰を「第十一地区」に封印した。特区内では他の吸血鬼を遥かに凌ぐ絶大な力の持ち主であるが、常に力の大半を費やして特区を九龍の血統から守るための結界を張っており、その影響で常に目が閉じられている。 聡明で深い見識を持つが、子供の体に転生したため精神的に幼い部分もあり、テレビゲームやラジコンなどのおもちゃが大好き。あまりにも熱中しすぎて月梅に取り上げられてしまったおもちゃが幾つも有る。自他共に認めるゲーマーであり、いくつものゲーム会社のスポンサーを務めている。ゲームに関してはかなりの負けず嫌いで、望月兄弟にボロ負けしたゲームソフトをスポンサー権限(および、龍王の名)を濫用して全て回収させてしまったことがある。 特区インパクトの際、ザザの策略によりカーサに吸血され九龍の血統に転化させられた上、ザザに体を乗っ取られてしまう。その後は魂のみとなりながらも新たな器への転生を拒み、バウワウ卿に乗り移ってサユカを救い、行動を共にする。 魂のみとなっても奇門遁甲術の冴えは衰えておらず、結界に捕らわれていたコタロウを救出して最終決戦の事実上の火蓋を切った。決戦ではザザの奇門遁甲を妨害するなどしてジローを支援、九龍の血統の本部を急襲した時はサユカに乗り移って彼女が「螺炎」を発動させる手助けを行った。決戦後は新たな器に転生するが、「死にすぎた」ために西の虎仙の元で修行させられる羽目になる。 月梅(ユエメイ) 「真祖混沌」の血統に属する古血。黒いチャイナドレスを着たクールな美女。セイが上海に居た頃からの彼の腹心であり、特区においてもセイを補佐する立場にある。寛容なセイに替わって苦言を呈することも有る。 アルバート・キャンベル 「魔女モーガン」の血統に属する吸血鬼。転化してから100年近くの時を生きた古血に近い吸血鬼で、実力もそれなりのもの。九龍ショックの後にケインをサポートするためにロンドンから送り込まれ、現在はケインの秘書を務めている。力によって権威を誇示すると言うウォーロック家の体質が抜け切っていない。特区インパクトでは、月梅と共に協定血族の脱出に奔走した。 キケロ・ロッシーニ 「義士ピクロテテス」の血統に属する吸血鬼。吸血鬼に転化してからそれ程長い年月は経っていないが、九龍ショック後の吸血鬼狩りにより弱体化してしまった血族を率いる長老の立場にある。決戦後は周と共に史上初の吸血鬼の調停員となってミミコの元で働く。 フェイニー・周(フェイニー・チャウ) 特区に暮らす、総勢8名の弱小血族の長。吸血鬼に転化して15年になるが外見は中学生のそれであり、「目立たないから」という理由でセーラー服を常時着用している。 九龍ショックによる吸血鬼狩りによって多くの仲間を失っており、人間に対して深い敵愾心を持っていたが、調停に訪れたミミコとの触れ合いで次第に態度を軟化させ、対等の友人のように接するようになる。血族ともども特区に暮らすにあたってミミコから大きく便宜を図られており、彼女に深い恩を感じている。特区聖戦の際は混乱する特区において、他の弱小血族とともにミミコに協力し、住民の脱出に尽力した。
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