創業者渋沢栄一と倉庫業とは? わかりやすく解説

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創業者渋沢栄一と倉庫業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 04:18 UTC 版)

澁澤倉庫」の記事における「創業者渋沢栄一と倉庫業」の解説

渋沢栄一天保11年1840年武蔵国榛沢郡血洗島村(現埼玉県深谷市血洗島)の豪農の家に生まれた。やがて尊王攘夷運動身を投じたものの、文久3年1863年地元での蹶起断念して京都逃れるため故郷離れた京都では朝議参与として在京していた一橋慶喜仕えることとなったその後慶喜将軍になるに至り結果自身幕臣の身となってしまったが、慶応3年1867年パリ万国博覧会将軍慶喜名代として参加する慶喜実弟年若御三卿清水家当主徳川昭武(後に水戸藩主)の随員たる命を受け、日本離れヨーロッパ諸国歴訪した。そこで産業革命成功したヨーロッパ諸国近代産業発達した資本主義社会制度感銘を受け、知識吸収する明治維新後に帰国し新政府出仕招請受けて大蔵省高官に就くも、明治6年1873年)に官を辞し実業界転じる日本初銀行である第一国立銀行創設足掛かりに、化学紡績製紙造船ホテルビールガス電力などの日本近代産業を担う多数企業設立や、近代社会不可欠な教育福祉医療係る社会事業創設取り組んだ日本資本主義生みの親とも呼ばれ日本近代社会発展指導的役割果たしたそうした活動の中で、物流倉庫社会インフラとして重要な位置占めることに早くから着目し商工業適正に発展させるるためには銀行保険などと共に倉庫業発達不可欠との信念持ち続け倉庫業創設発展尽力した具体的には、明治6年1873年)の地租改正租税金納化により、それまで年貢米廻米換金という米穀物流仕組み損なわれていたことを受けて明治7年1874年)頃より第一国立銀行立ち上げ並行して従兄渋沢喜作共同米穀物流再建奔走した明治9年1876年)には物流中心地深川にあった近江屋飯島喜左衛門旧宅当時持主である豪商伊藤八兵衛から一連の土蔵と共に自ら購入して住居移し、その土蔵群に近隣土蔵加えて廻米業者への貸倉を行った同時にその倉荷荷為替銀行決済する制度の創設にも取り組んだ明治10年1877年荷主から独立した倉庫全国設置し物品保管流通の他、その倉荷証券換金より金融の便も図るという、堅実信用ある倉庫制度日本中に創設する必要があると、択善会東京銀行協会前身)をリードして政府への建白書提出する明治15年1882年)には自らが発起人となり、渋沢喜作安田善次郎らを誘い深川倉庫保管を行う「倉庫会社」と倉庫金融を行う「均融会社」の兄弟会社2社を設立保管場所の提供に対す対価では無く保管対す対価である保管料考え方提唱し事業開始するが、保管責任曖昧な旧来慣行端を発する深川廻米騒動等もあり、明治18年1885年)に二社は休業追い込まれる明治20年代になって、ようやく財閥各社などによる倉庫業開業され始めるが、財閥偏ることなく新興商工業者利用できる倉庫が必要との信念と、保管責任全うできる荷役直営体制などの倉庫業モデル実践する必要があるとの考えから、明治30年1897年深川自邸内の倉庫群使い栄一自身営業主、長男渋沢篤二倉庫部長として、自ら倉庫業開業する至った家業として開始したため、澁澤の名を冠して澁澤倉庫部とした。 「渋沢栄一」も参照

※この「創業者渋沢栄一と倉庫業」の解説は、「澁澤倉庫」の解説の一部です。
「創業者渋沢栄一と倉庫業」を含む「澁澤倉庫」の記事については、「澁澤倉庫」の概要を参照ください。

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