創氏とは? わかりやすく解説

創氏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 14:40 UTC 版)

日本統治時代の朝鮮」の記事における「創氏」の解説

創氏改名」および「夫婦別姓#各国氏名制度」も参照 創氏は、朝鮮宗族による管理システム本貫と姓)に新たに家族名である「氏」を加え日本及び欧米一般的な家族単位管理システム下に組み入れるのである。この過程中国式夫婦別姓名乗っていた妻も夫と同じ一つ家族名の下で管理されることになった改名とは姓名届け出する際に名を日本風変更することを可能にする制度である。それまで日本内地見られる姓名許可しないこととし厳しく制限されていた。1940年取られたこれらの措置創氏改名と呼ぶ。 前者制度必須であり、全ての朝鮮人適用された。後者任意であり、当初南次郎総督自身そのように言明していた。水野直樹によれば1940年2月11日届出開始以降全戸数の中で姓名届け出た人々割合が4%程度著しく低かったことから、朝鮮総督府方針転換し下部機関中心に朝鮮人日本的な名字名乗るよう推奨するキャンペーン開始し結果として80%以上の朝鮮人日本的な氏の届出をしたとしている。一方残りの2割(日本内地では約85%)は法定創氏により朝鮮式姓がそのまま氏として設定された。朴春琴洪思翊など、法的創氏により朝鮮式の姓名氏名として使い続けた事例もあった。また、朝鮮居住している朝鮮人では改名者の割合は9.6%だった。 創氏改名第一目標であった朝鮮人名字日本式改めることに関しては、朝鮮日本風家制度導入することが主眼とされていた。

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創氏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 17:52 UTC 版)

創氏改名」の記事における「創氏」の解説

創氏とは、すべての朝鮮人新たに氏(家の名)を創設させ、血統基礎とする朝鮮の儒教家族制度あり方を、家族基礎とする日本内地家制度に近いものに変更しようしたものである。そのため、家の概念前提とし従来父系制ではありえなかった婿養子制度論理的に可能となり、同時に導入された。 一方で朝鮮伝統とも一定の整合性考慮され宗族制度維持できるよう本貫と姓は戸籍記載残された。つまり創氏改名後は、朝鮮人はすべて先祖伝来の「姓名」に加え新しく作った氏名」が増え2つの名を持つことになったのであり、姓名自体抹消変更されたのではない。ただし法制上の本名」は新しい「氏名」の方となる。

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