信仰者用スカプラリオとは? わかりやすく解説

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信仰者用スカプラリオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 06:11 UTC 版)

スカプラリオ」の記事における「信仰者用スカプラリオ」の解説

信仰者用のスカプラリオは、一般信仰のための信具である。一番使用するのがローマ・カトリック教会で、同様に使用するのは、アングリカンチャーチルーテル派である。それらを身につける人たちの宗教団体への誓約聖人、または人生歩み方を示し着用者にその約束思い出させるようにデザインされている。 信仰者用のスカプラリオにはイメージ画などが描かれているもの、または、聖句などが入っていたりするものもある。 信仰者用スカプラリオは、2つ長方形ウール又はその他の布地が紐で結ばれているもので、長方形一つは、それを身につける人の胸の部分ぶら下がり、もう片方2つの紐で肩越し背中部分に当たるようにぶら下がるスカプラリオ中には別の紐を腕の部分通して長方形の布に結び付けるタイプのものもある。 信仰者用のスカプラリオルーツは、一般の人々霊的な指導のために教会などに集め、熱心な信者へのいくつかの記章入会者と献身的な働きをした者の印を授与することなどにたどり着く。スカプラリオ描かれているものメッセージはたいてい、その修道会焦点当てているものや、伝統、特に信仰していることである。信仰者用スカプラリオと免償17世紀から18世紀にかけてカトリック教会フラタニティ (Fraternity)の発展と共に結びついた。 特別な約束事免償スカプラリオ着用することによって結びついたという事実は、スカプラリオ追従者増やすことにつながっている。これは初期の例言えばカルメル山聖母スカプラリオや、カルメル会修道服にその事実が見られる。この約束事1251年聖母マリアイギリスケンブリッジ(Cambridge, England)で、カルメル会修道士の聖サイモン・ストック(St. Simon Stock)に出現し、「カルメル山聖母茶色のスカプラリオ」(the Brown Scapular of the Our Lady of Mount Carmel)を身につけることを勧め信心深くこれを身につけた者を救済する約束彼にしたという、その彼の主張答えるためだった。このことがカルメル会伝統がその基礎となっている。しかしながら、この由来は、学者たちに議論投げかける今日歴史家たちはこの聖母マリア出現本当に起こったのか疑問投げかける他の主張では、カルメル会の他の修道士聖母マリア出現目撃したと言うものもある。 カルメル会会則ではそのウェブサイトに「聖母御出現になってスカラプラリオを手渡したという幻視歴史的に否定されたとしても、スカプラリオそのものは、全てのカルメル会会員対す聖母母として保護イエス後を追う個人約束として、イエス全ての弟子完璧なモデルである聖母足取りを追うものであることは残り続ける。」と書かれている茶色のスカプラリオ正確な起源に関する学究的な議論に関係なく、それが13世紀後半からカルメル会修道会習慣一部であったことは明白である。 む1617年まで日付遡る無原罪の御宿り蒼いスカプラリオは、結局無原罪の御宿り信じて青いスカプラリオ身に付け貞節その人生を送る人にはたくさんの免償多く恵み約束された1885年教皇レオ13世聖顔スカプラリオScapular of the Holy Face)を承認した。これはヴェロニカ(The Veronica)として知られている。そして「ホーリーフェイス(Holy face)」の司祭たちを第一奉仕団体(Archconfraternity)まで引き上げた。 この教皇は「よきすすめの聖母スカプラリオ」(the Scapular of Our Lady of Good Counsel)と「聖ヨセフスカプラリオ」(the Scapular of St. Joseph)もまた1893年承認している。そして「聖心スカプラリオ」(Scapular of the Sacred Heart)を 1900年承認している。1611年には、「聖母マリア下僕会」(Servite Order)の彼らの黒いスカプラリオScapular of the Seven Sorrows of Mary)が教皇パウロ5世から 免償受け取った19世紀の間、多数の他のスカプラリオ承認された。聖母汚れなき御心の白いスカプラリオ (The white Scapular of the Immaculate Heart of Mary)は1877年教皇ピウス9世承認された。よきすすめの聖母の白いスカプラリオScapular of Our Lady of Good Counsel)は1893年教皇レオ13世から承認受けた聖母にそのスカプラリオ着用者に良き導き手になってもらうようにとのことである。 病者救護者の聖母の黒いスカプラリオ、(The black Scapular of Our Lady Help of the Sick)これは、聖カメリウス・デ・レリス(St. Camillus de Lellis)によって設立されフラタニティのものであるが、1860年教皇ピウス9世によって承認されている。1863年には教皇ピウス9世は、緑のスカプラリオGreen Scapular)もまた承認している。 20世紀前半までに、信仰者用のスカプラリオは、世界中でカトリックの間でジョゼフ・ハイルガ―(Joseph Hilgers)のような強い支持者得た1914年カトリック百科事典Catholic Encyclopedia)が始まると、「ロザリオや、茶色のスカプラリオなどがカトリック信仰を表すものとなった。」1917年報告されファティマの聖母(Our Lady of Fátima)の出現では、聖母片手ロザリオ、もう片方の手スカプラリオ持った姿で現れた。ルチア・サントス(Lúcia Santos)(ファティマの聖母目撃者一人)は聖母が彼女に伝えた言葉は「ロザリオスカプラリオ切り離すことができない。」だった。アメリカにおいては、「スカプラリオ・マガジン」によって百万人のアメリカ人ファティマメッセージのもとに、ロザリオの祈りささげることになったロザリオ信仰者用のスカプラリオつながりは、21世紀に入ってつながっている。カトリック百科事典信仰者用の小型版の18ローマ・カトリック教会公認したスカプラリオリストアップしている。 ローマ・カトリック教会によって認証され全てのタイプで、最も知られており、そして、おそらくもっともポピュラーなものは、カルメル山聖母スカプラリオである。時々はそれはその肩紐などの色から茶色のスカプラリオとも呼ばれる。レオ・デ・ゴスブリアンド司教(Bishop Leo De Goesbriand)によると、信仰者用のスカプラリオ身に付けることは「恒常的な瞑想」として見られている。「自分がどこにいようと、私がなにをしようと聖母マリアは私の聖母マリア対す崇敬証拠見ずにいらっしゃることはない。」という。このスカプラリオは、それは歴史的にイギリスブリテン王国)では、英国国教会信仰中でもまた人気のあるスカプラリオである。緑のスカプラリオは、「信仰のない人々改宗させるために始まった。」のだが、キリスト教コミュニティの間のもう一つ人気があるスカプラリオである。霊的な観点から言えば、信仰者用スカプラリオは、瞑想課程においてカトリック礼拝調和する信仰の鍵だという主張もある。

※この「信仰者用スカプラリオ」の解説は、「スカプラリオ」の解説の一部です。
「信仰者用スカプラリオ」を含む「スカプラリオ」の記事については、「スカプラリオ」の概要を参照ください。

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