仏界(仏教の神、その使い)
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「西遊記の登場人物」の記事における「仏界(仏教の神、その使い)」の解説
釈迦如来 - 高峰三枝子 西国は天竺、霊山大雷音寺におわす、仏教の開祖にして本尊。全知全能。このドラマでは、初登場で自ら「あたくしは、西方極楽世界の釈迦牟尼仏尊者。南無阿弥陀仏です」とやや不思議な自己紹介をするが、これは全く原作の通りの文言。 天上界を荒らし、天帝に刃向かう悟空を、頼みを受けて退治する。「サルの身でありながら、天帝になりたいなど」となぜ慮外な考えをもつのだと悟空を咎め、悟空が抗弁すると、では賭をしましょうと持ちかける。釈迦の手のひらから出られれば悟空の勝ちで、勝てば天帝にその地位を譲らせると言うが、觔斗雲で世界の果てに向かった悟空が見つけた五本の柱は、釈迦の指であった。賭に負けた悟空を手で捕まえ、地に落とし、大量の岩の下敷きにして山とし、御札で封印した。 地上で猿に変わって人間が悪逆非道を繰り返しているのを憂い、人の世の乱れを嘆いている。千山万水を踏み越え、艱難辛苦を堪え忍んで、三蔵真経を手にする人間が現れれば、人々は救われると信じ、観音菩薩に人選を委ねる。 鬼子母を退治する場面では、これを諭すために三蔵に剣を与えて鬼子母の末娘・愛奴を殺すように命じた。三蔵が拒否すると、悟空を操って殺させた。 温嬌が病で亡くなると、幽鬼として三蔵のもとに送って、三蔵の弱き心を励ました。 観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)- 勝呂誉/パート1第2話、第5話、第15話 観音菩薩または観自在菩薩。中性的、女性的なイメージが強い菩薩であるが、本作中では穏やかな中年男性の姿。釈迦の意を受け、西方取経の旅をつとめて善知識となりうる僧を捜しに 恵岸を連れて地上を旅した。度を超えて寛容で、救いを求めるすべてのものを許す。父を殺し、母を犯した盗賊の骸の前で経を読む玄奘の姿にひとかどでない人品を見て、彼に白羽の矢を立てた。また妖怪である悟空、悟能、悟浄、玉竜に、玄奘三蔵の供をするよう命じた。原作では頻繁に登場して三蔵一行を助ける。 恵岸(えがん)- 東野英心/パート1第2話 托塔天王の第二太子(次男のこと)で俗名を木叉(もくさ)、出家して恵岸。観世音菩薩の高弟たる行者で、鉄棒を武器に持ち、沙悟浄、猪悟能と互角に戦う。暴言を吐いた悟空の頭を鉄棒で打ち据えるが、悟空の石頭にははじき返された。 烏巣禅師(うそうぜんじ)- ハナ肇/パート1第3話 禅師というが、仏教と道教の混合のキャラクターで、道術を用いて道士の姿をしている。観世音菩薩に三蔵の出立を見届ける役目を与えられたといい、ドラマでは三蔵に般若心経を授けるが、これは一巻のみで、三蔵が取経を目指している三蔵真経は35部から選抜された計5048巻。三蔵にさらに豚の化け物と水の化け物が弟子に加わると予告。弟子になった八戒には土蜘蛛を差し向けてその決心を試して戒め、悟浄には赤ひょうたん(葫蘆)を与えて、船とさせた。 土蜘蛛の化身 - 沢井桂子/パート1第3話 烏巣禅師が差し向けた罠。真真、愛愛、憐憐の若い三人娘がおり、これらの誰かと八戒を結婚させるべく、目隠しをして運任せで相手を選ぶという(撞)天婚という方法をつかった。 聖嬰大王(せいえいだいおう) - 大門正明/パート1第5話 牛魔王と羅刹女の子で、幼な名を紅孩児(こうがいじ)という。枯松澗(こしょうかん)火雲洞を根城に、60名の山神や土地神をいじめて一帯を支配していた。一陣の風となって三蔵を拉致し、香草を食べさせ、セイロ蒸しにして喰らおうとしていた。子供扱いされると激怒する。妖火・三昧火を操って悟空らを苦しめたが、土地神の罠に敗れる。原作では改心して観世音菩薩の弟子となり、善財童子となったとされるが、ドラマにそのくだりはない。 千手観音 - 村松英子/パート2第14話 悟空に呼ばれ、昔の弟子である訶梨帝母般闍(カリテイモハンジャ)の罪状をしらべて引導を渡そうとしたが、嬪郎(びんろう)夫婦に試練を与えることを条件に、助命嘆願を聞き入れた。美しく、落ち着いた菩薩だが、やや冷淡。 屏風の弁天さま - 研ナオコ/パート2第20話 屏風のなかに長く閉じこめられて退屈したと抜けだし、勝手に三蔵の役目を取って代わった「抜け弁天」。本物の神様ではなく、弁天の影で紙の精である。天竺の言葉が話せるほか、自称・天下一の美女。 サラスヴァティー - 研ナオコ/パート2第20話 インダスの歌神。またの名を弁天。奔放に振る舞う屏風の弁天さまを人心を惑わしたと厳しく叱り、戻るように命じた。また虚像の弁天は紙を離れては長くは生きられないことも告げる。陽気で軽薄な屏風の弁天さまとは違い、堅く真面目。
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