体内魔物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 04:05 UTC 版)
侵入者を排除するために、リンパ節に当たる器官から数限りなく生み出される魔物。ファウードの免疫として活動する。かなり強力で、弱い術では撃破は不可能。また、口から強力な酸を吐く能力を持つ。アニメ版では壁や床などから現れ、倒されると土のようになり崩壊する。また、器官の一部が独自の意志を持つ魔物となっている体内魔物もおり、そのほとんどが独自の名称を持っている。 ウンコティンティン 声 - 高木渉 ファウードの胃壁に上半身のみを張り出していた巨大な体内器官魔物。 自らを「知の門番」と称し、ファウードの体内に侵入した者の知能を試すことを使命としている。実際他の体内魔物に比べて頭は良く、ファウードが人間界に来ていることや王を決める戦いのことを知っていた。外見は巨大な恐ろしい髑髏のようだが実は幼稚かつ臆病な性格であり、後述のウマゴンに出題した問題の件で抗議した時の清麿の怖い顔を見て半泣きになっていた。 ファウード体内の探索に入ったガッシュ一行に様々な問題を出題するが、全て常識の範疇に収まるものであったため、次々と正解を出されてしまう。出会った時から何故か敵対視している清麿だけには、6桁同士の掛け算の問題を出題した(出題した当の本人は答えが分からないまま)が、清麿は苦もなく即答してしまった。このまま呆気なく突破されるかと思いきや、最後に残されたウマゴンにフェルマーの最終定理の証明を出題。人語を喋ることができないウマゴンに回答は不能であるため清麿が交渉を持ちかけ、恵に自分の下品な名前を他のメンバーの前で大声で叫ばせることで問題変更のチャンスを与え、それが言葉を要しない回答が可能な問題であったため、結果的にガッシュ一行の体内進入阻止に失敗してしまう。 さらにその後、ファウードに侵入した者を排除する役割を担うため、ファウード復活の影響で胃壁から分離し完全体へと変化。再生・声マネを特技とする謎のアヒル「フェニックス」のついた下半身を現し、巨大な海賊風の姿になった。袖に多くの強力な武器を隠し持っており、そのふざけた名前や性格からは想像できない程の高い戦闘能力を見せた。体内探索を進めるガッシュ一行の前に再び出現し、清麿を救おうとしたウォンレイと対峙する。声マネを駆使し、お互いの姿が見えないウォンレイペアを翻弄するなど、小狡い戦法でウォンレイも追い詰めるが、姿が見えなくとも抜群の連携を見せるウォンレイとリィエンの力を「真の力」と認め、「お前、男じゃねえか」と発言したり、それに答えるかのように真っ向から挑んだりするような正々堂々とした面も見られた。最終的にはウォンレイとリィエンの決死の連携により、最終的に自爆にまで追いつめられた。なお、胃の試練において恵にセクハラ行為をしたり、再度出現した時にも彼女に対する下品な願望を語る等、恵に対して何かしら気があったらしい。 アニメ版では試練においての恵へのセクハラ行為がカットされ、代わりに清麿に自分に謝らせることでチャンスを与えようとした。また、完全体になっていたが、侵入してきたバリーの「ゾニス」によってファウードの胃液に落とされるという呆気ない最期を遂げた。 心臓を打つ魔物 声 - 佐藤晴男 ファウードの封印が解かれる前までその心臓を鈍器でひたすら打ち続けていた巨大な体内器官魔物。 封印以来ずっとその使命に専念していたためか、ファウードが人間界に移動していたことや魔界と人間界の間を移動させる装置が設置されていたことを知らなかった。また、封印中は持ち場から離れられない代わりに絶対魔力防壁が働き、魔物の術は通用しない状態だった。 ファウード復活後は完全体へと変化し、外敵を排除する役割を担うようになる。背中から複数のパイプを生やし、そこからファウードの回復液を吸収することでダメージを受けたそばから回復できるという驚異的な能力を持ち、他にも最後の手段として体を無数に炎の鞭に変える能力も持つ。ゼオンによるファウード強奪後、彼の命令で「ファウードを魔界に帰す装置」を破壊すべく、アース・カルディオと対決。一時はファウードを魔界に還す装置を半壊させ、同時にアース達を追いつめたが、カルディオの捨て身の最大呪文で全身を凍らされ、直後にアースが投げた「ヴァルセーレの剣」によって砕け散った。 アニメ版では、リオウに操られてテッドとチェリッシュの対決に乱入。チェリッシュの本を燃やしたが、怒りを爆発させたテッドの「マキシマム・ナグル」によって一撃で倒されるという、強大な能力を持つ割りにウンコティンティン同様呆気ない最期を遂げた。 デゴスミア ファウードの透明な壁の部屋で、キースと共にガッシュ達を迎え撃った体内魔物。3つの頭を有しており、キースからは「デゴス」の愛称で呼ばれている。 力は強いが頭が悪く、ガッシュ一行を標的にするよう指示したキースの命令を理解出来ずに誤ってバリーの方へと攻撃を仕掛けた。ゴデュファでパワーアップしたキースの「ギガノ・ギニス」を喰らっても全然平気という頑健さを見せたが、直後のバリーの「アラドム・ゴウゾニス」によって瞬殺された。 ウンコティンティン2世 多数の腕を持ち、コンピューターの操作に特化している。清麿が掛けたファウードのコンピューターロックを外そうとしていた。
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