佐賀の江頭氏とは? わかりやすく解説

佐賀の江頭氏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/02 05:33 UTC 版)

江頭」の記事における「佐賀の江頭氏」の解説

海軍軍人江頭安太郎実業家江頭豊文芸評論家江藤淳らを輩出し皇后雅子にもつながる家系である江頭家は、江戸時代佐賀藩鍋島家家臣だったとされている。しかし、江頭家系譜にある江頭嘉蔵の名は、1845年弘化2年)、1864年元治元年)の二種類佐賀藩着到にはない。嘉蔵曾孫江藤淳は、江頭家について「手明鑓(てあきやり)」という身分藩士だったのだろうと推測している。手明鑓は平時無役だが、戦時には具足携えて戦場赴く者たちを指す。手明鑓は佐賀藩独特の身分で正式の武士ではなくて戦時のみに駆り出される役職だった。しかし、嘉蔵以前系図史料一切存在しないため、嘉蔵が「手明鑓」であったか否か含めてルーツ俸給などはまったわからない嘉蔵以前系譜は、現在までのところ、明らかになっていない安太郎の父嘉蔵生年についてわかっていないが江藤淳によると、「おそらく1818年-1829年文政年間)の後半生まれたであろう」という。嘉蔵キノ結婚したのは30歳いくつかこえてからである。嘉蔵佐賀中学校小使つとめた嘉蔵安太郎が少年時代亡くなったキノ東京青山墓地にある江頭家墓所で「佐賀県士族江頭嘉蔵室喜能子之墓」と書かれた墓石の下に眠っている。嘉蔵の墓は青山墓所にはない。『人事興信録 第3版』によると、嘉蔵安太郎の族籍は「佐賀県士族」である。 嘉蔵の子安太郎は秀才であり、海軍軍人となり海軍中将まで昇進した安太の子供の江頭豊東京帝国大学卒業後に日本興業銀行入り昭和39年チッソ社長として派遣される1963年昭和38年)から1973年昭和48年)までの公害病問題化した時期に、経営者としてチッソ会社経営水俣病被害者対策当たった団藤重光は「江頭汚染排水出したのでなくて問題発覚後事後処理をした経営者問題は無い」としている。江頭豊雇われ社長ありながら水俣病被害者土下座しエピソードがある。小和田恆嫁いだ優美子江頭豊1人娘で慶應義塾大学卒業後にエールフランス勤務していた。小和田家は江頭家敷地に家を建てて小和田恆マスオさん方式同居していた。 江頭豊の父は海軍省軍務局長人事局長を歴任した江頭安太郎海軍中将であった江頭中将肥前国佐賀郡北川副村木原現在の佐賀県佐賀市北川副町木原)の出身で、岳父古賀喜三郎海軍少佐北川副村古賀現在の佐賀県佐賀市北川副町古賀)の出身であった古賀家20取り下級武士であった江頭家先祖佐賀藩とされる[要出典]。古賀少佐早期海軍退き海軍予備校創設してその経営専念した海軍予備校現在の学校法人海城学園で、学園運営には江頭豊兄弟参加している。作家・評論家の江藤淳本名江頭淳夫)は江頭豊の弟の子供、つまり甥で江頭優美子従兄弟に当たる。 江頭豊の妻の寿々子の父は連合艦隊司令長官などを歴任した山屋他人海軍大将である。山屋家は陸奥盛岡藩岩手県盛岡市藩士の子孫である。皇后雅子実家目黒区小和田邸の近くの坂には「山屋坂」という石標建てられている。坂の名前はかつて坂の上山屋邸があった事にちなんでいる。山屋大将の妻の貞子実家丹羽家山屋丹羽貞子の父の丹羽与三郎房忠は明治維新後に神奈川県鎌倉市鎌倉宮鶴岡八幡宮石川県羽咋市気多大社神奈川県寒川町寒川神社などの神社宮司歴任した家柄である。丹羽房忠は19世紀日本人として珍しく身長が180cmあり髭を蓄えていた。丹羽房忠の長男丹羽貞子長兄に当たる丹羽教忠は海軍少将まで昇進している。 系図 江頭範貞 江頭嘉蔵 江頭安太郎 江頭江頭淳夫(江藤淳古賀博 古喜三郎 米子 江頭豊 優美子 山屋他人 寿々皇后雅子 小和田恆 敬宮愛子内親王 今上天皇

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