人・種とは? わかりやすく解説

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じん‐しゅ【人種】


ひと‐だね【人種】

読み方:ひとだね

その場にいる人の数。また、人間

「声をかけ合って纔(わずか)に未だ—の世に尽きぬのを知るばかり」〈鏡花高野聖

精液のこと。

「おめえさんを女にすると、ほんに—が尽きいす」〈洒・遊冶郎


人種

人種 1という用語は一般に遺伝によって伝えられたある共通の身体的特徴有する人々集団意味する考えられる人口センサス方法によっては、この用語は時にやや漠然と用いられ時には共通の文化民族的な血統結ばれている人々集団さらには一定の領域に住む人々を指すことさえある。そのほかに、時々用いられる用語民族 2という表現があり、ここでも定義の違いによって意味するところが同じではない。民族一般に文化言語または宗教的伝統共有する人々集団意味する一つ民族一つの人種であることもあり得る国民 3305-2参照)は通常、共通の過去または共通の文化結ばれる人々集まりである。一定の領域に住む人々で、人口過半数とは明らかな違いを示す人々少数者マイノリティー) 4呼ばれる。たとえば少数民族 4少数国民 4言語上の少数者 4宗教上の少数者 4呼ばれる


人種

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/21 15:36 UTC 版)

自然人類学
分子人類学
文化人類学
言語人類学
社会人類学
考古学


注釈

  1. ^ なお、今日ではヒトの分類は科学的な妥当性は認められず、社会の作り出した文化的概念とみなされている。
  2. ^ 人種は生物学的な亜種ではなく、現生するヒトは、遺伝的に、種や亜種に値する程の差異は存在しないとされる。この場合の「種」は、生物学の概念としての「種」と混同してはならない。英語では、生物学的な「種」は speciesであり、人種はraceであり、両者はまったく異なる単語である。にもかかわらず、日本語では同じ「種」という訳語が採用されているので、両者が混同されやすい。「人種」の「種」が意図しているのは、あくまでも現生人類を、さらに細かく形質的特徴によって区分する試みである。しかも、この区分の基準は、時代や社会によって異なる流動的なものであることに留意する必要がある。[要出典]
  3. ^ 他の生物における亜種に該当する。
  4. ^ 「すべての人間は単一の種に属し、共通の先祖の子孫である。すべての人間は尊厳と権利において平等に生まれ、誰もが欠くことのできない一員として人類を形成している」
  5. ^ 「人類の多様性は人類が環境に適応し選択され、また遺伝的浮動や遺伝的混入によって生まれてきたもので、その多様性は連続的で、カテゴリーに分けられるものではない」
  6. ^ 「遺伝学(DNAなど)の解析から得られた証拠は、約94%の身体的変異がいわゆる人種集団内にあることを示している。従来の地理的「人種的」グループ分けでは、その遺伝子の約6%においてのみ互いに異なる。このことは、人の遺伝子変異は集団間よりも集団内で大きく変異していることを意味している。隣接する集団では、遺伝子とその表現型(物理的)発現の重複が多く、歴史を通じて、異なる集団が接触するたびに交配が行われてきた。遺伝物質の継続的な共有は、人類全体を単一種として維持してきた。」

出典

  1. ^ コトバンク”. ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典. 2021年3月16日閲覧。
  2. ^ Keita, S O Y; Kittles, R A; Royal, C D M; Bonney, G E; Furbert-Harris, P; Dunston, G M; Rotimi, C N (2004). “Conceptualizing human variation” (英語). Nature Genetics 36 (11s): S17–S20. doi:10.1038/ng1455. PMID 15507998. https://www.nature.com/articles/ng1455. 
  3. ^ 日本大百科全書(ニッポニカ)
  4. ^ a b c d e f g h i 精選版 日本国語大辞典小学館
  5. ^ 木畑洋一ほか20名 2023, p. 10.
  6. ^ 同じ漢字表記の「種」は生物学的な(species)とは異なる。
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  16. ^ 福澤諭吉『掌中萬國一覧』1869年
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人種

出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 11:00 UTC 版)

名詞

じんしゅ

  1. 皮膚などの身体特徴人間分類したもの

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