人種差別撤廃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 14:06 UTC 版)
「ナッシュビル座り込み」の記事における「人種差別撤廃」の解説
秘密裏に行われた店側と抗議活動リーダーとの交渉の数週間後、5月第1週に最終合意に達した。この取り決めを以って、アフリカ系アメリカ人の数名の代表者が前もって店舗に知らせてあった日にダウンタウンのランチ・カウンターで食事を注文した。店主は従業員達にトラブルなく彼らに給仕するよう指導した。2週間、制御された方法で続き、その後制御が解かれた結果の評価のために店側と抗議活動リーダーは再度集まることとなった。合意について扇情的でなく正確な事実のみをメディアに知らせることもこの取り決めに含まれていた。 5月10日、ダウンタウンの6店舗のランチ・カウンターが初めて黒人客に開放された。午後になり、2、3名のグループが店に到着し何事もなく接客された。同時にアフリカ系アメリカ人による6週間におよんだ不買運動も終了となった。これでナッシュビルは南部において公共施設で人種差別を撤廃した最初の主要都市となった。 ダウンタウンでの座り込み抗議行動の終焉はナッシュビルに公民権運動の短期間の中断を与えたが、制度化された人種差別の問題は市内にまだ残っていた。その後数年、レストラン、映画館、水泳プールなどナッシュビル中の人種差別された場所では座り込み、ピケなどの抗議行動は続いた。1964年、アメリカ合衆国議会で全米の公共の場所で人種差別を禁止する公民権法が制定されるまでこの抗議は続いた。
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