結果の評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/21 15:53 UTC 版)
「ランディーズ・レーンの戦い」の記事における「結果の評価」の解説
この戦闘で、アメリカ正規軍は高度に職業的な軍隊に変わったことを確認できた。この成長に対して、フランス革命軍の指導書を手本にして軍隊を訓練したスコットの功績が広く認められた。 米英戦争全体と同様に、この戦闘の結果についても幾つかの見方がある。ドラモンド将軍の報告書がイギリス軍の陣地確保を記しているため、アメリカ軍が撤退したという歴史家もいる。他の歴史家は、イギリス軍が夜の間に撤退し、アメリカ軍が物資不足になったために撤退したので翌朝イギリス軍が陣地を回復したと言っている。 カナダ防衛局歴史理事会に雇用されたカナダ人歴史家のドナルド・E・グレイブスが集めた史料では、今日の最も完全で先入観の無い解釈と思われるものを提供している。グレイブスは、ドラモンドが大砲を守る柵を使うことを怠っており、結果として大砲を取られ、その再確保にも失敗してイギリス軍は高地からの撤退を余儀なくされたとしている。 米英戦争に与えたこの戦闘の効果に就いて、イギリス軍はジョージ砦からアメリカ軍を遠く追いやり、多くの損失を与えて大きな攻撃を出来なくしたので、戦略的な勝利というかもしれない。 アメリカ軍は丘の上を占領して、イギリス軍のそこを再奪取する試みをすべて排除したので、アメリカ軍の戦術的勝利と言われてきた。しかしその日最後の攻撃となったスコット隊第1旅団の攻撃も反撃を食っていた。結局考慮されるべきことは、アメリカ軍のカナダ侵攻がならなかったということである。
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