事故及び故障とは? わかりやすく解説

事故及び故障

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 00:55 UTC 版)

カンタス航空」の記事における「事故及び故障」の解説

ニュージーランド航空などと並ぶ世界で最も安全な航空会社一つとされ、「1960年代ジェット化以後60年近くにわたりジェット機一度全損事故起こしたとがない」という驚異的な安全記録を誇る。 なお、一部映画などでは「(カンタス航空は)事業開始以来全くの無事故である」とされているが、実際にジェット機運航する以前死亡事故複数起こしている。 1942年カンタス航空ショートエンパイア撃墜事件 1942年1月30日カンタス航空所属飛行艇コリオ号(Corio)が、オランダ領東インド西ティモール沖を飛行中日本軍作戦機によって撃墜された。乗員および乗客13人が死亡したカンタス航空デハビランド・ドローバー墜落事故 1951年7月16日にはデハビランド・ドローバー(VH-EBQ)がエンジンの故障によりパプアニューギニア墜落し、7名の乗客全員搭乗員死亡したカンタス航空1便オーバーラン事故 1999年9月23日カンガルールートであるシドニーバンコク経由ロンドン行き1便(ボーイング747-400)がドンムアン空港着陸時にオーバーランした。幸い死者無く軽傷38名のみであった機体大きく破損し、ほぼ全損状態であったが、航空会社評判維持のために約1億ドル掛けて修理し復帰させた。 カンタス航空70便緊急着陸事故 2005年8月20日成田パース行き70便(エアバスA330)が和歌山県串本沖約900kmの地点飛行中に、貨物室出火警告灯が複数作動したために関西国際空港緊急着陸した。着陸後パイロットによって要請され消防による外部確認機首から白い煙あがっていると報告された為パイロットシューター用いた緊急脱出選択したが、その際乗客194人のうち1人骨盤骨折重傷、8名が軽傷負った国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は、貨物室火災警告点灯誤作動であり、着陸後白い煙温度計から排出され高圧空気断熱膨張により水蒸気発生したものを誤認したのである結論づけた。 カンタス航空30便機体破損事故 2008年 7月25日ロンドン・ヒースロー空港メルボルン・タラマリン空港行き(香港国際空港経由)のカンタス航空30便(使用機材:ボーイング747-438、VH-OJK)の貨物室前方で突然非常用酸素ボンベ爆発し機体右前方、主翼付け根付近に穴が空いた同機10,000フィートまで緊急降下した。その後機体無事にフィリピンニノイ・アキノ国際空港緊急着陸した。数人降機時に吐き気訴えたが、乗客・乗員365名にけがはなかった。オーストラリア運輸全局同月30日貨物室積んであった酸素シリンダー緊急時酸素マスク用に用意されたもの)の爆発よるもの断定した事故時、機内では酸素マスク配られたが、10人弱の乗客確保できなかった。 カンタス航空72便急降下事故 2008年10月7日シンガポール・チャンギ国際空港パース国際空港行きエアバスA330-300型機(VH-QPA)が、飛行中意図しない機首下げ発生し急降下した同機には303人の乗客と乗員12人が搭乗しており、このうち119人が怪我負い、うち12人は重傷だったが、幸いにも死者は出なかった。原因A330A340機に搭載されていたADIRUというソフトウェアバグよるものだった。 カンタス航空32便エンジン爆発事故 2010年11月4日シンガポール・チャンギ国際空港シドニー国際空港行きエアバスA380-800型機が、インドネシアバタム島上空で、第2エンジン爆発したため、同日昼前シンガポール緊急着陸した。地元テレビによると、着陸時に機体下部から煙があがっていたが、待機していた消防車消火した乗客440人と乗員29人が搭乗していたが、負傷者はなかった。第2エンジン爆発した際、カバー脱落し破片民家落下したが、落下時に民家に人はおらず死者はなかった。この事故A380史上初めての事故となったまた、翌日夜にシンガポールシドニー行きボーイング747型機がチャンギ国際空港離陸直後エンジン不具合で同空港に再び緊急着陸するトラブル起きている。

※この「事故及び故障」の解説は、「カンタス航空」の解説の一部です。
「事故及び故障」を含む「カンタス航空」の記事については、「カンタス航空」の概要を参照ください。

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