読み方:だんねつぼうちょう
熱力学で、気体が外部との熱のやりとりなしに膨張する現象。断熱変化の一つで、このとき気体は外部に仕事をして温度が下がる。→断熱圧縮
(断熱膨張 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/30 22:27 UTC 版)
瞬間的な圧縮では熱が殆ど移動しないため、断熱圧縮で温度が上昇する。この原理を利用した発火装置として圧気発火器がある。この装置は密閉したシリンダにピストンが入った構造をしており、ピストンでシリンダ内の空気を急激に圧縮することで温度が上昇して火口に火をつける。東南アジアなどで用いられていたほか、アクリルやガラスなど透明の筒で内部の発火を確認できる実験観察用の圧気発火器も存在する。ディーゼルエンジンでは燃料の点火に用いている。大気圏(再)突入で宇宙機が加熱されたり隕石などが燃え尽きる現象も周囲の空気の断熱圧縮による温度上昇の影響が大きな割合を占め、しばしば用いられる空気との摩擦のみを温度上昇の原因とする説明は、その割合はゼロではないものの、間違いと言える。
準静的過程では系が常に平衡にあるとみなされるため、系の変化の無限小の極限をとることができて状態量の微分を考えることができる。特にエントロピーの微分 dS は無限小の過程で系に流入する無限小の熱 d'Q と
d ′ Q = T d S {\displaystyle d'Q=T\,dS} 黄色の面積が外部にする仕事と等しく、内部エネルギーの増分にも等しい。 理想気体が断熱準静的に変化するとき、圧力と体積の間にはポアソンの法則 p V γ = c o n s t . {\displaystyle pV^{\gamma }=\mathrm {const.} } ウィキメディア・コモンズには、断熱過程に関連するカテゴリがあります。
理想気体が断熱準静的に変化するとき、圧力と体積の間にはポアソンの法則
p V γ = c o n s t . {\displaystyle pV^{\gamma }=\mathrm {const.} }
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