断熱変化とは? わかりやすく解説

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だんねつ‐へんか〔‐ヘンクワ〕【断熱変化】

読み方:だんねつへんか

熱力学で、外部との熱の出入りなしに行われる物体状態変化気体場合、その温度断熱圧縮によって上がり断熱膨張によって下がる。また、状態変化過程断熱過程という。


断熱変化

英語 adiabatic change

相互作用のない状態変化いろいろな機械装置における系と周囲仕事相互作用は、断熱膨張断熱圧縮によって達成される。熱相互作用をしない系を断熱系という。Clausiusの不等式により、断熱系状態変化においてはエントロピー減少しない。すなわち、可逆断熱変化では一定とどまり可逆的でない断熱変化では増加するいかなる相互作用もしない系も断熱系一種で、孤立系という。Clausiusの不等式により、孤立系状態変化においても、エントロピー減少しない。これらをエントロピー減少原理といい、熱力学の第2法則のひとつの帰結である。

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

断熱過程

(断熱変化 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 01:36 UTC 版)

断熱過程(だんねつかてい、: adiabatic process)とは、外部とののやりとり(熱接触)がない状況で、をある状態から別の状態へと変化させる熱力学的な過程である。




「断熱過程」の続きの解説一覧

断熱変化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 07:35 UTC 版)

カロリック説」の記事における「断熱変化」の解説

気体入った容器体積を、外から熱が加わらないように急激に増加させると、容器内の気体温度が下がる。これは現在では、容器内の気体分子運動エネルギーが、容器押し広げるための仕事費やされその分容器内の気体分子運動エネルギー減少し温度下った定量的説明でき、熱の運動説の根拠1つ考えることも出来る。しかし、この現象カロリック説でも説明が可能( 定量的ではないが)である。 ドルトンは、温度下がったのは、気体の熱容量大きくなり周囲の熱を奪ったためだと説明した(この時点ではドルトンアーヴィン流の熱理論論者だった)。ただし、この理論では、体積が増す、すなわち容器密度が下がるにつれて熱容量大きくなり、真空最大の熱を持つということになる。このことは一見理解しがたいが、気体に熱を加えると膨張して密度が下がるという事実を踏まえれば、当時納得できるものでもあった。 ラプラス流でもこの現象潜熱概念説明できる膨張すると、容器内の熱(カロリック)は潜熱となり、知覚されなくなるのである。 断熱変化の現象自体ボイルによって1662年発見されたが、その後の研究はクレグホン(ブラック教え子)、ドルトンラプラスなど、カロリック説支持者によって行われた。そして1820年代までは、現在とは逆に、断熱変化はカロリック説強力な証拠だと考えられていた。しかし、当時説明定量的ではなかった。

※この「断熱変化」の解説は、「カロリック説」の解説の一部です。
「断熱変化」を含む「カロリック説」の記事については、「カロリック説」の概要を参照ください。

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