断熱・暖房
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 00:00 UTC 版)
空気温度が高くなるほど空気中に含むことができる水蒸気量は多くなり結露が発生しにくくなる。 断熱(断熱補強)表面温度を上げるために、断熱を行なうことはもっとも基本的な手法である。さらに、軽量鉄骨やRC造などの場合、結露の発生しやすい熱橋部(ヒートブリッジ)では、断熱補強を行なう必要がある。 外断熱・内断熱ともに壁体を構成する材料・厚さが同一の場合、熱貫流率(もしくは熱貫流抵抗)が等しいために、定常計算上の表面温度は同じとなるが、実際には熱容量の影響により若干の差異を生じるため、外断熱のほうが壁面での結露は生じにくい。 暖房(または冷房の設定温度を上げる)冬季は、室内を暖房することで、建物内部の表面温度が上昇し、結露防止になる。しかし、石油ファンヒーターやガスファンヒーターのように暖房時に水蒸気を大量に発生する暖房方式は、結露の助長にしかならない。FF式など、排気が有効に機能していれば問題はない。また、防湿層が適切に施されていない場合は、室内の水蒸気量が増えるため、内部結露の危険性が増す。夏季は、同様に冷房の設定温度を上げることで、建物内部の表面温度が上昇し、結露しにくくなる。ただし、これにより相対湿度は低下するが、空気中の水蒸気量(絶対湿度)は、変わらない。
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