圧縮機の中間冷却
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/10 06:26 UTC 版)
「ブレイトンサイクル」の記事における「圧縮機の中間冷却」の解説
圧縮機を複数に分割して圧縮途中の空気を中間冷却器に導いて(または、水スプレーにより)冷却し、比体積を減少させた上で次の圧縮機へ入れる。この中間冷却(再熱)サイクルの p-v 線図例を図 5 に示す。サイクルは 1cd2'3ab4' の経路をたどる。図の cd が中間冷却器内の等圧冷却であり、圧縮機では cd2'2 で囲まれる面積に相当する所要仕事量が削減されるので、結果的に出力の増加となる。 水をスプレーする場合は、冷却効果に加えて、(水蒸気を含めた)燃焼ガス量の増加となり、タービン出力が増加する効果もある。 再熱サイクルおよび圧縮機の中間冷却は断熱変化を等温変化に近づけることになる。これを多段に行えば、 圧縮機+多段中間冷却(等温圧縮) 再生器(等圧加熱) タービン+多段再熱(等温膨張) 再生器(等圧冷却)、 となり、エリクソンサイクルに近づく。
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