圧縮法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 23:13 UTC 版)
「圧気発火器」も参照 空気を圧縮し高温にすることで発火させる方法。原理的には断熱圧縮と呼ばれる原理を応用している。ディーゼルエンジンの点火方式などに利用される。 ボルネオやビルマなど東南アジアの一部では、ファイヤピストン(圧気発火器)と呼ばれる装置を用いて火を起こしていた。この装置は、木や動物の角などで造られており、一端が密封された中空のシリンダーと、その内径にぴったりと合うピストン(プランジャー)から構成される。この器具の存在は、19世紀にローレンス・ヴァン・デル・ポストによってヨーロッパに報告された。 プランジャーの先端から2-3mm離れた位置に火口をセットする窪みがあり、他端(持ち手側)にはシリンダー内部の気密を保つためのガスケットがある。プランジャーの先端に火口をセットし、シリンダー内に勢い良く押し込むと、断熱圧縮によってシリンダー内が高熱になり、火口に点火される。
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