久保田淳とは? わかりやすく解説

久保田淳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/30 01:23 UTC 版)

久保田 淳 くぼた じゅん
日本学士院より
公表された肖像写真
誕生 (1933-06-13) 1933年6月13日(91歳)
東京府
職業 文学者
言語 日本語
国籍 日本
民族 大和民族
教育 文学博士
東京大学1979年
最終学歴 東京大学文学部卒業
東京大学大学院人文科学研究科
博士課程中途退学
主題 評論
論説
代表作 『花のもの言う』(1984年
『藤原定家全歌集』
1985年 - 1986年
『隅田川の文学』(1996年
『野あるき花ものがたり』
2004年
『歌の花、花の歌』(2007年
親族 久保田早紀(姪)
所属 東京大学
白百合女子大学
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久保田 淳(くぼた じゅん、1933年6月13日 - )は、日本国文学者。専門は、中世文学和歌文学・日本文学史[1]学位は、文学博士東京大学論文博士1979年)。東京大学名誉教授。日本学士院会員文化功労者文化勲章受章。

東京大学文学部教授白百合女子大学教授などを歴任した。

来歴

東京生まれ[1]1956年東京大学文学部国語国文学科卒業[2]。1961年 同大学院人文科学研究科博士課程中退[2]、東京大学文学部助手[1]1966年白百合女子大学文学部助教授[1]1970年、東京大学文学部助教授[1]。1979年「新古今歌人の研究」で東京大学より文学博士学位を取得[2][1]1984年、東京大学文学部教授[1]。1994年定年退官名誉教授[1]白百合女子大学教授[1]。2005年、白百合女子大学を退職[1]、同年12月に日本学士院会員[3]

2008年、講書始で「西行と伊勢」を進講。2017年、歌会始の儀で召人を務め「葦茂る野に咲きのぼる沢桔梗冴えたる碧に今年も逢へり」が詠まれた。

2020年『藤原俊成 中世和歌の先導者』『「うたのことば」に耳をすます』で現代短歌大賞を受賞した[4]

角川源義賞の選考委員なども務めた。

叙位・叙勲

著書

川崎市生涯学習振興事業団かわさき市民アカデミー出版部 2004 ブックレット
  • 久保田淳著作選集』全3巻、岩波書店 2004
    • 『1巻 西行』
    • 『2巻 定家』
    • 『3巻 中世の文化』
  • 『ことば、ことば、ことば』翰林書房 2006
  • 『歌の花、花の歌』明治書院 2007。三品隆司・画
  • 『旅の歌、歌の旅 歌枕おぼえ書』おうふう 2008
  • 『ことばの森 歌ことばおぼえ書』明治書院 2008
  • 徒然草 物語の舞台を歩く』山川出版社 2009
  • 『和歌への招待 四季の歌ごころ NHK短歌NHK出版 2012
  • 『鏡花水月抄』翰林書房 2016
  • 藤原俊成 中世和歌の先導者』吉川弘文館 2019 ISBN 9784642085298
  • 『「うたのことば」に耳をすます』慶應義塾大学出版会 2020
  • 『藤原俊成 人物叢書』吉川弘文館 2023 ISBN 9784642053112

共編著

  • 『建長八年百首歌合と研究』上下 橋本不美男福田秀一共編著 未刊国文資料刊行会 1964-71
  • 藤原家隆集とその研究』(編著)三弥井書店 1968
  • 『中世の文学』北川忠彦共編 有斐閣選書 1976
  • 『日本文学全史3 中世』(編)学燈社 1978
  • 『講座日本文学 平家物語』(編)至文堂 1978
  • 『概説日本文学史』上野理共編 有斐閣選書 1979
  • 『鑑賞日本の古典3 古今和歌集 王朝秀歌選』秋山虔共編、尚学図書 1982。後者を担当
  • 『和文古典3』(編)放送大学教育振興会、1987、改題『中世日本文学』放送大学教材 1991
  • 徒然草必携』(編)学燈社 1981、新版1993
  • 『百人一首必携』(編)学燈社 1989、新版1993
  • 『古典和歌必携』(編)学燈社 1990
  • 『古典文学史必携』(編)学燈社 1993
  • 『中世の日本文学 作家と作品』島内裕子共著 放送大学教育振興会 1995
  • 『日本文学史』(編)おうふう 1997
  • 『日本古典文学紀行』(編)岩波書店 1998
  • 『歌ことば 歌枕大辞典』馬場あき子共編 角川書店 1999
  • 『中世日本文学の風景』島内裕子共著 放送大学教育振興会 2000
  • 『日本の古典 名言必携』(編)学燈社 2000
  • 『角川 全訳古語辞典』室伏信助共編 角川書店 2002
  • 『文学と食 アウリオン叢書』芸林書房 2004。責任編集
  • 『心あひの風 いま、古典を読む 久保田淳座談集』笠間書院 2004
  • 『岩波日本古典文学辞典』岩波書店 2007。編者代表
  • 『名歌・名句大事典』長島弘明共編、明治書院 2012
  • 『暁の明星 歌の流れ、歌のひろがり 久保田淳座談集』笠間書院 2012
  • 『空ゆく雲 王朝から中世へ 久保田淳座談集』笠間書院 2012
  • 『人生をひもとく日本の古典』全6巻、岩波書店 2013
佐伯真一鈴木健一高田祐彦・鉄野昌弘・山中玲子共編著

校注

和歌文学大系

論文

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k 久保田淳元教授が文化勲章を受章”. 白百合女子大学 公式ウェブサイト. 白百合女子大学. 2023年10月9日閲覧。
  2. ^ a b c 久保田 淳 プロフィール”. www.yoshikawa-k.co.jp. 吉川弘文館. 2023年10月9日閲覧。
  3. ^ 会員情報 - 久保田淳”. www.japan-acad.go.jp. 日本学士院. 2023年10月9日閲覧。
  4. ^ 現代短歌大賞、久保田淳さん:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2020年10月27日). 2023年10月9日閲覧。
  5. ^ 平成25年度 文化功労者”. 文部科学省 (2013年11月3日). 2019年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月30日閲覧。
  6. ^ 『官報』号外第230号、令和2年11月4日
  7. ^ 令和2年度 文化勲章受章者”. 文部科学省 (2020年11月3日). 2020年11月9日閲覧。

外部リンク


久保田 淳(くぼた あつし)

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警官の紋章」の記事における「久保田 淳(くぼた あつし)」の解説

一時期放送関係の職に就いていたが現在は無職38歳上野恨み抱いており、報復企んでいる。

※この「久保田 淳(くぼた あつし)」の解説は、「警官の紋章」の解説の一部です。
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