明恵の著作とは? わかりやすく解説

明恵の著作

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 01:16 UTC 版)

明恵」の記事における「明恵の著作」の解説

おもな著書には、浄土宗をひらいた法然の『選択本願念仏集』(選択集)を読んでこれを批判した上述の『摧邪輪』(ざいじゃりん正しくは『於一向専修選択集摧邪輪』)全3巻、『同荘厳記』1巻がある。 『華厳経』で高唱される菩提心重視した明恵は、『摧邪輪』・『同荘厳記』において、称名念仏こそが浄土往生正業であり、もっぱら念仏唱えることによって救われるとする法然教説専修念仏に対して、その著作には大乗仏教における発菩提心悟り得たいと願う心)が欠けているとして、激しくこれを非難している。 40年におよぶ観行での夢想記録した夢記』のほか、著作70余巻におよび、『唯心観行式』『三時三宝礼釈』『華厳仏光三昧秘宝』『華厳唯心義』『四座講式』『入解脱門義』『華厳信種義』『光明真言句義釈』などがある。明恵の著作を収載した刊本には以下がある。 『明恵上人集』 久保田淳山口明穂訳注岩波文庫初版1981年改版2009年ワイド版1994年。 『明恵上人伝記平泉洸訳注講談社学術文庫初版1980年日本思想大系15 鎌倉旧仏教』(岩波書店初版1971年新装版1995年)に、田中久夫校注摧邪輪 巻上」と「却癈忘記」(弟子長円筆記よるもの) 『日本古典文学大系83 假名法語集』(岩波書店初版1964年)に、宮坂宥勝校注栂尾明恵上人遺訓」 『大乗仏典 中国・日本第20巻 栄西 明恵』(中央公論社1988年) に、高橋秀栄現代語訳注解「却廃忘記」と、「光明真言土沙勧信記」 『日本の名著5 法然 明恵』(中央公論社初版1971年新版中公バックス1983年)に、佐藤成順現代語訳注解で「摧邪輪」と、「上人遺訓」 『明恵上人歌集 和歌文学大系60平野多恵注解久保田淳監修明治書院2013年)。ISBN 4757601484。

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