丹羽と小林: コルン・ベラン方式の改良とは? わかりやすく解説

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丹羽と小林: コルン・ベラン方式の改良

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 17:10 UTC 版)

ファクシミリ」の記事における「丹羽と小林: コルン・ベラン方式の改良」の解説

1928年日本電気丹羽保次郎とその部下小林正次ベラン式やコルン式の同期ずれによる画像乱れ改良したNE写真電送機を開発したNE式は在野発明家安藤博による「同期検定装置」を採用送信側回転ドラム三相交流モーター回し三相の波を単相にした波を電話回線相手側に送り受信機側で三相交流電流戻して記録用の交流モーター回して同期を取る同期信号受信側に送ることで送信側受信側モーターを完全に同じ回転数回せ方式だった、この方式の利点送信側一回転ごとに同期信号送ってくるため送信側回転数ブレても受信側も同じ回転数になるため同期崩れない当時三相交流強電系の技術であり直流モーター使用することが普通だった弱電使用する機械珍しかった写真明暗変化光電管電気信号変換して電話回線の中では音の強弱変換され送られる電話音の周波数モーター回転数に、音量明暗濃さ変換することで画像乱れなく写真電送出来た。この同期検定装置は後にファクシミリだけでなく遠隔地モーター回転数制御する技術として広範囲活用されている。高い精度送れ反面データー圧縮が行えないので通信速度面では不利であった1928年11月10日京都御所行われた昭和天皇即位礼を、京都から東京伝送したのが実用化第1号であった即位礼の時、速報大阪毎日新聞社朝日新聞社がかって出た。 しかし、同じ音叉などを送受信双方組み込んで同期を取るベラン式やコルン式は気温湿度の影響を受けやすく環境変化同期崩れ問題克服できず画像歪んでしまい、国は歪んだ画像文書載せ公開することを禁止する法律制定した朝日新聞社ドイツFAX技術者が、大阪毎日新聞社当時日本電気技術者就き両社とも試験はまった成功せずNE式を採用した大阪毎日新聞社本番のとき、初め成功した朝日新聞社は、大阪毎日新聞社速報出した数時間後に、やっと成功したその後NE式は新聞社から始まり官公庁大企業専用回線使用した写真電送使用され一般向けでは逓信省1930年昭和5年)に「写真電報」という名でサービス開始した昭和11年には甲乙丙丁四種類があり、送れ用紙大きさによって値段異なった。普通の電報カタカナ数字しか送れなかったのに対して写真電報手書き文字そのまま送れたので漢字使える利点大きかった。 甲:8円、18×26センチ 乙:5円18×13センチ 丙:3円、18×8センチ 丁:1円18×8センチ用紙サイズは丙と同じだ半分しか書けない 1936年開催されベルリンオリンピックではベルリン - 東京間に敷設され短波通信回線により電送された写真新聞紙面を飾りそれまで飛行機便による速報写真役目終えていった。 1937年昭和12年)にNE式は携帯端末となり、日中戦争報道使用された。NEC無線技術高く評価され、後に日本陸軍無線・通信設備独占した戦後は、逓信省による東京 - 大阪間の公衆模写電信業務電電公社電報気象庁天気図国鉄(現JR)による連絡指示事項全国の駅に一斉同報警察の手写真新聞報道写真記事伝送などに利用された。

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