三度目四度目の訪日とは? わかりやすく解説

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三度目・四度目の訪日

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 14:38 UTC 版)

ウィリアム・インブリー」の記事における「三度目・四度目の訪日」の解説

1897年5月31日サンフランシスコ出港したインブリー夫妻6月14日に再び横浜の港に到着し明治学院白金キャンパス第4号宣教師館に入居して直ち明治学院神学部教授就任したニューイングランド住宅伝統をよく表しインブリー夫妻住居としたこの館は現在は「インブリー館」の名で知られ1998年平成10年12月25日国の重要文化財指定されている。東京都内現存する最古宣教師館であり、日本では二番目古さと言われている。 第2次松方内閣1899年明治32年7月(および8月)の不平等条約改正実施向けて法的整備開始した。その一環として文部省1899年8月3日学校教育における宗教教育禁止打ち出した訓令12号」を発令したため、インブリー宣教師危機感募らせ直ち行動起こした。彼らは井深梶之助日本有力なキリスト者とともに手分けをして内閣総理大臣山県有朋伊藤博文文部大臣樺山資紀貴族院議長黒田清隆衆議院議長片岡健吉らと直接面談し法令廃止訴えた。この努力報われ徐々に文部省法令適用緩和され1903年明治36年)にはキリスト教主義諸学校は従来権利回復させることができた。 インブリー在日ミッション社団法人にするために総理大臣桂太郎含めた政府関係者との交渉地道に続け内務省説得してついに1901年明治34年11月8日に「在日プレスビテリアン宣教師社団」として社団法人設立許可取得した手始め京浜旧居留地に残るミッション資産評価1円にして最小の税を納めて移管終えた後、明治学院無償譲渡するという以後在日教派模範となる方式実行している。 大日本帝国政府日露戦争が始まるとロシア帝国側の宣伝する白色人種黄色人種」「キリスト教国と異教国」の戦争論対し国際社会反論を示す必要が生じた1904年明治37年5月中旬インブリー井深通訳として同行させ、総理大臣官邸において総理大臣桂太郎面談したインブリー意向受けて彼との会談内容即日、「AN INTERVIEW WITH COUNT KATSURA」(会見記)と題して4,000字の英文にまとめ、内閣総理大臣秘書官務め中島久万吉数日経ることなく郵送したその後にこのコピーイギリスおよびアメリカ合衆国送ったロンドンではまず『スペクテイター』誌がこれを掲載し続いてタイムズ』紙も載せたと言われている。インブリー会見記事はこの他にも欧米いくつかの新聞掲載されその結果のもとに直接海外有力者から多く激励の手紙が届くことになった会見内容広く知れ渡ると、逆説的に日本野蛮なロシアからキリスト教文明英語版)を守る国と見られるまでになった1904年6月29日横浜出航して一時帰国の途についた1905年明治38年10月ポーツマス条約締結見届けて日本に戻るが、その間機会あるごとに言葉引用してアメリカクリスチャン対し日本の立場説明し続けた1909年明治42年2月15日日露戦争時功績評価され明治天皇から旭日章等級「勲4等旭日小綬章」を贈られた。翌1910年明治43年)にスコットランドエディンバラ開催されエディンバラ宣教会議にはアメリカ合衆国長老教会在日代表者として(井深とともに出席した1917年大正6年5月4度目一時帰国の途についた

※この「三度目・四度目の訪日」の解説は、「ウィリアム・インブリー」の解説の一部です。
「三度目・四度目の訪日」を含む「ウィリアム・インブリー」の記事については、「ウィリアム・インブリー」の概要を参照ください。

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