万朶隊・富嶽隊とは? わかりやすく解説

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万朶隊・富嶽隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 14:32 UTC 版)

と号部隊」の記事における「万朶隊・富嶽隊」の解説

万朶隊」も参照 1944年初頭陸軍中央組織的な航空特攻検討始まった。主に艦船対す体当たりについてで、春に機材研究にも着手した1944年3月28日陸軍航空本部には特攻反対意見多かったことから、内閣総理大臣陸軍大臣参謀総長東條英機大将航空総監航空本部長安田武雄中将更迭後宮淳大将後任据えた1944年春中央航空関係者が特攻必要に関して意見一致した当初精鋭器材編成し一挙に戦意をそぐことを重視した。そこでまず九九式双軽爆撃機と、四式重爆撃機飛龍」を改修することになり、中央で2隊の編成準備進めた軍政不振を兵の生命で補う部隊上奏正規部隊として天皇大元帥)、中央の名でやるのはふさわしくないとして現場指揮官臨機定めた部隊として要員機材増加配属だけを陸軍大臣部署で行うことにした。また同年5月体当たり爆弾桜弾研究第3陸軍航空技術研究所開始される1944年7月11日第4航空技術研究所正木博少将は「捨て身戦法依る艦船攻撃考案」を起案対艦船特攻方法研究した1944年7月鉾田教導飛行師団九九軽装備、浜松教導飛行師団に四式重爆飛龍装備特攻隊編成する内示出た8月中旬からは九九双軽と四式重爆飛龍」の体当たり機への改修秘かに進められた。9月28日大本営陸軍部の関係幕僚による会議で「もはや航空特攻以外に戦局打開の道なし、航空本部速やかに特攻隊編成して特攻踏み切るべし」との結論により、参謀本部から航空本部航空特攻に関する大本営指示が発せられる陸軍による最初航空特攻は、鉾田教導飛行師団万朶隊浜松教導飛行師団富嶽隊によって行われた通常の編成航空本部から電文命令されるが、命令天皇介するため、任命電報送れず、菅原道大中将編成担当者任務与え派遣した富嶽隊、万朶隊は、梅津美治郎参謀総長藤田東湖の「正気の歌」から命名した富嶽隊の選出方法は「志願募ればみんな志願するので指名すればそれでいい」というものであった万朶隊飛行隊長面接行い志願募った万朶隊は、1944年10月4日航空総監部から鉾田教導飛行師団九九軽装備の特攻隊編成連絡があった。10月13日師団長今西六郎中将航空総監連絡し特攻部隊編成打ち合わせをした。中旬九九双軽の特攻改修機が到着した10月20日参謀本部から編成命令下され21日岩本益臣大尉以下16名が決定した22日航空総監代理により総監訓示が行われ、今西師団長訓示行い鉾田飛行場出発立川寄った際に、竹下福壽少佐により、爆弾安全装置離脱および緊急時爆弾投下可能にする改修認められた。26日九九双軽の特攻隊フィリピンリパ到着29日万朶隊命名された。 富嶽隊は、浜松教導飛行師団長川上淸志少将特攻隊編成内示を受けると、同師団の第1教導飛行隊を母隊として編成し1944年10月24日から特別任務要員として南方派遣した全員とも四式重爆経験豊富だった26日参謀総長代理菅原道大航空総監臨席出陣式が行われ、富嶽隊と命名された。 万朶隊初出撃待っていたが、11月5日第4航空軍命令作戦打ち合わせ向かった隊長岩本大尉以下5名が米軍戦闘機遭遇し戦死富嶽隊はフィリピン到着する11月7日早朝初出撃した。しかしこの出撃空振り終わり山本中尉機が未帰還富嶽隊は13日に、隊長西尾常三郎少佐以下6名が米機動部隊突入して戦死した残った富嶽隊、万朶隊順次出撃ていった

※この「万朶隊・富嶽隊」の解説は、「と号部隊」の解説の一部です。
「万朶隊・富嶽隊」を含む「と号部隊」の記事については、「と号部隊」の概要を参照ください。

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