ロクシアーヌク連邦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 03:16 UTC 版)
「一つの大陸の物語シリーズ」の記事における「ロクシアーヌク連邦」の解説
通称ロクシェ。以降もそう記述する。 ルトニ河の東岸に位置する、14の国と2つの特別地域の連合体。物語はほとんどロクシェにて展開する。 約200年前に成立した。セロンの槍と呼ばれる文様が正式紋章。名前の後に姓が来る。公用語のロクシェ語は、首都特別地域の周辺の文字と言葉を基にした人工言語。かつては構成国それぞれの国の言葉があったが(イクス語、カスナ語、ラプトア語など)、現在ではすべて廃れている。またそれぞれの構成国は独自の警察機構を持ち、国境をまたいだ事件には連邦警察が対応する。車は右側通行で運手席は左側にある。免許は二輪が14歳、四輪が16歳から取得できる。飲酒は20歳から可能。個人での武器所有が認められている。 判明しているロクシェ構成国・地域は以下の通り。 首都特別地域 ロクシェの首都。単に「首都」と言う場合、通常は構成国の首都ではなくこちらを指す。大陸北東部に位置する、どの構成国にも属さない独立地域。直径30kmほどの円形で、中心部は官庁街、商業街、周縁部はアパートの立ち並ぶ住宅地となっている。北からの乾いた風で夏は過ごしやすく、季節風と海流で冬の寒さも緯度の割には厳しくない。 イクス王国 単にイクスとも呼ぶ。以降はそう記述する。現地名はイクストーヴァ。首都はクンスト。 中央山脈にある、ロクシェ最西端にしてロクシェ唯一の山岳国。険しい山と氷河による深い谷が目立つ。町は、標高1500mにある長さ100km、幅数十kmのラス湖の岸に2つほど。山奥などの小規模な集落で暮らす者も多い。 ロクシェともベゼル・イルトア王国連合とも交流を持たずに過ごしてきたが、ロクシェ成立時言語を理由に最後まで反対しつつも加盟した。 王族は子供を1人しか生まず、その子供が王位を継承する。その慣習のため、双子として生まれた者は、どちらか1人のみが王族として遇されることとなっている。王族には、その者専用の紋章(男性は動物、女性は植物)が刻まれたペンダントが与えられる。また王・女王以外の王族は決して表舞台には立たない。立憲君主制に移行してからも王家の求心力は衰えず、王の一家が暗殺されてからも王族に関する法などは残されたままであった。 酪農と林業、ラス湖での漁業のほかに、金細工で有名。その精巧な細工品は高く評価される。また観光客が多数訪れ、それも国の収入源となっている。 また、フィー(フランチェスカまたはフィオナ)、トレイズ、メリエルの生まれ故郷でもあるイクストーヴァ回廊 人間には越えられないとされてきた中央山脈に存在する長い谷間で、これを使用すれば、東西を行き来することが出来る。イクス王国は、これが戦争に利用されるのを避けるため、この回廊の存在を隠し、王家の秘密としてきた。しかし戦争の危機が去ったこともあり、世界暦3306年に公表された。 「メグとセロン」で、歴史好きなニコラス・ブラウニングは、「イクス王家はこれを隠すために誕生したのではないか」、また「西側(スー・ベー・イル)からやってきた人々が王家の元になったのではないか」と仮説を立てている。 ラプトア共和国 首都はラプトア。南端のエリサテ市は中央山脈のお膝元とも。ヴィルの通う上級学校はこの国のネイト地域にある。 古都のカアシでは射撃大会が開催され、そこでの入賞は全国的に栄誉なことである。 トルカシア国 首都から南西に600kmほどの場所から領土が始まる。東西1200km、南北500kmのロクシェ最大の湖・クウルズ海の南岸に街がある。1500年ほど前に初代トルカシア国が成立した。クウルズ海の水上都市ラーチカは有名な観光地である。一方国全体としては貧困国で、養子の斡旋を装って孤児を首都へ"輸出"している犯罪組織が暗躍している。 ニャシャム共和国 ラプトア共和国の北でルトニ河に接する東西国境の国。 ロル国 ニャシャム共和国の北にある。ルトニ河の河口に位置し、巨大なデルタ地帯が形成されているのがみられる。 ドラード共和国 首都の北側に隣接している国。首都との境界付近は首都への通勤者が住むベッドタウンとなっている。首都の富裕層の別荘地となっている風光明媚なエアコ村や、豪華な村営結婚式場で知られるパルクホ村がある。
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