【レキシントン】(れきしんとん)
Lexington
アメリカ合衆国に多数存在する地名。
特にマサチューセッツ州の、アメリカ独立戦争の火蓋を切った「レキシントンの戦い」が行なわれた地が知られる。
- CC-1 USS Lexington
アメリカ海軍が第一次世界大戦後の1910年代末期、「三年計画(ダニエルズ・プラン)」に基づいて計画した巡洋戦艦。
同型艦に「コンステレーション(CC-2)」、「サラトガ(CC-3)」、「レンジャー(CC-4)」「コンスティチューション(CC-5)」「ユナイテッド・ステーツ(CC-6)」の5隻があった。
1923年、ワシントン海軍軍縮条約の発効により巡洋戦艦として保有できなくなり、3番艦の「サラトガ」と共に後述の航空母艦へ改装された。
なお、残りの4隻はそのまま廃棄された。
本艦型がキャンセルとなった後、米海軍は巡洋戦艦を造らなかったため、米海軍初にして最後の巡洋戦艦となった。
- CV-2 USS Lexington
アメリカ海軍が『ラングレー』に引き続き建造した航空母艦。
同型艦に「サラトガ(CV-3)」がある。
上記1.の通り、当初は巡洋戦艦(CC-1)として建造が開始されたが、ワシントン海軍軍縮条約の締結により建造が不可能となったため、建造途中で空母に変更された。
このため基準排水量38,500トンと、『ラングレー』を遥かに上回る巨艦となった。
特に艦橋よりも遥かに大きい、巨大な煙突が外観上の特徴になっている。
太平洋戦争の初期には、ヨークタウン級と並び重要な戦力と位置づけられた。
1942年の珊瑚海海戦ではヨークタウンと共同で日本海軍の航空母艦「祥鳳」を撃沈、「翔鶴」に損害を与えた。
その際、日本機の攻撃で爆弾2発と魚雷2本の直撃を受けたが、一旦はダメージコントロールに成功して持ち直した。
しかしながら艦載機を収容後、航空ガソリンに引火し大爆発を起こしてしまった。
本級はアメリカの空母としては唯一密閉型の格納庫を持っており、被弾によって漏れて気化したガソリンが充満していたのである。
この爆発で大火災が起きて鎮火不可能になり、味方駆逐艦「フォルプス(USS Felps、ポーター型駆逐艦)」の雷撃によって自沈処分された。
一方同型艦の『サラトガ』は度重なる戦闘で幾度も損傷しながら、終戦近くまで戦い抜いた。
しかし、1945年の硫黄島の戦いで特攻機の直撃を受け大破、修理が完了し真珠湾に戻ったころには日本海軍はほぼ壊滅状態であったため、そのまま作戦に復帰せず終戦を迎えた。
その後、アメリカ本土に戻る復員兵の輸送を行った。
1946年には原爆実験「クロスロード作戦」の標的となり、ビキニ環礁へと沈んだ。
【スペックデータ】
排水量
(基準/満載)33,000t/41,000t 全長 271m 全幅 32.31m 吃水 7.39m 機関 ターボエレクトリック方式・4軸推進(212,000SHP)
ヤーロウ式罐・重油焚×16基
ホワイト・フォスター罐・重油焚×16基(サラトガ)
ウェスティングハウス式蒸気タービン×4基
ゼネラルエレクトリック式電気駆動タービン×4基最大速力 34.25ノット 乗員 士官、兵員2,122名 武装 55口径8インチ(200mm)連装砲×8門
5インチ(130mm)単装高角砲×12門搭載機 91機 装備 エレベーター×2基
カタパルト×1基
【同型艦】
艦番号 艦名 主造船所 起工 進水 就役 退役 備考 CV-2 レキシントン
(USS Lexington)フォアリバー 1921.1.8 1925.10.3 1927.12.14 1942.6.24 珊瑚海海戦で
1942.5.8沈没CV-3 サラトガ
(USS Saratoga)ニューヨーク 1920.9.25 1925.4.7 1927.11.16 1946.8.15 原爆実験で
1946.7.25沈没 - CV-16 USS Lexington
エセックス級航空母艦の8番艦。
主造船所はベスレヘム・スチール社。
当初は『カボット』の名前が与えられる予定だったが、撃沈されたCV-2から襲名することになった。
艦番号 艦名 起工 進水 就役 退役 備考 CV-16
→CVT-16レキシントン
(USS Lexington)1941.7.15 1942.9.23 1943.2.17 1991.11.8 1969.1.1艦種変更
(練習空母)
1992.6.15
博物館として公開
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