モンスアーマー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 08:25 UTC 版)
ユナイト中の大地がエクスデバイザーでサイバーカードのデータをロードすることにより、エックスが装着できる鎧。ファントン星人グルマンの提案で偶発的に生まれたものであってエックス本来の能力ではなく、大地曰く「地球人のサイバー怪獣技術とエックスのコラボ」である。カラータイマーも覆う胸部アーマーには、総じて黄色いX字の意匠が存在する。着用時はエックスの体重が約1万トン増加する。必殺技名は、主に大地が叫んでいる。 サイバーと名前に付いていることから、ロボット怪獣と解釈して、それが展開してアーマーになるイメージとなっているが、実写化では怪獣のボディ全体が展開してアーマーになるというのは難しいということから、特徴的な部分がアーマーになるコンセプトとなった。 ゴモラアーマー 第2話で初登場。サイバーゴモラのデータを使用。 サイバーゴモラの腕を模した両盾には「G」の文字があしらわれ、両肩の兜角アーマーがサイバーゴモラの角を模した形状になっている。 頑強な防御力と腕力を持ち、両腕のアームアーマーの巨大なクローを駆使したパワフルな戦法を駆使する。両腕のアームアーマーから放射するサイバー振動波ゴモラ振動波が決め手。この技にも相手をスパークドールズへ収縮する力がある。サイバーゴモラが実体化可能になってからは長らく登場していなかったが、『劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』にて久々に登場した。胸部アーマーはゴモラの二本角をアレンジしている。 エレキングアーマー 第3話で初登場。サイバーエレキングのデータを使用。 サイバーエレキングの腕を模した右腕のU字型のアームアーマーには「E」の文字があしらわれ、左肩のヘッドアーマーがサイバーエレキングの顔を模した形状となっている。 アーマーに蓄積された電気エネルギーは、ルイ曰く「一晩中、遊園地の電力を賄えるほど強力」である。右腕のアームアーマーから放つ電撃を駆使して戦い、鞭状の電撃電磁鞭を相手に巻きつけて拘束することもできる。アームアーマーから青・黄・緑の3色の高圧電流を放射して感電させた敵を爆破させるエレキング電撃波が決め手。この技にも相手をスパークドールズへ収縮する力がある。デザインを担当した後藤正行は、変化を付けるために、エレキングは顔が特徴であるという考えから左肩に意匠を取り入れた。 エレキング電撃波の作画は、『ウルトラマン』でスペシウム光線の作画を手掛けた飯塚定雄が担当した。 ウルトラマンゼロアーマー 第5話で初登場。ウルティメイトゼロの能力をグルマンが研究開発して完成させたアーマー。 怪獣の力ではないため、モンスアーマーではなくサイバーアーマーに分類される。 外見はほぼウルティメイトイージスそのものだが細部が異なり、脇の下にはモンスアーマーのものと同形状のベルトが設けられている。ウルトラ・フレアによって突発的に生じた宇宙の歪みを感知することで、ウルティメイトイージスと同じく時空を突破して別宇宙へ行く能力を持つ。決め技は劇中未使用だが、データカードダス『ウルトラマン フュージョンファイト!』ではX字型の衝撃波をウルティメイトゼロソードから放つソードレイ・クロス・ゼロを決め技としており、『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』ではファイナルウルティメイトゼロを使用している。 ベムスターアーマー 第7話で初登場。サイバーベムスターのデータを使用。 両肩のアーマーには「B」の文字があしらわれ、胸部はサイバーベムスターの顔を、左腕のシールドアーマーがサイバーベムスターの腹部を模した形状になっている。 シールドアーマー万能吸引口で敵の光弾や破壊光線を吸収し、地面に爪を突き刺してから跳ね返すベムスタースパウトが決め手。シールドアーマーは投げ付けて攻撃に使用することもできる。モンスアーマーはエックスの腕にサイバー怪獣の腕パーツが付くというのが基本だが、盾やエネルギーの吸収板のようなイメージで腹部を腕に付けている。胸部アーマーは嘴をアレンジしたものとなっている。ベムスタースパウトの動作は、画コンテを担当した西川伸司が盾の爪を活用するために考案した。 ゼットンアーマー 第8話で初登場。サイバーゼットンのデータを使用。 サイバーゼットンの手を模した両腕のアーマーには「Z」の文字があしらわれ、胸部アーマーがサイバーゼットンの胸部を、肩部アーマーがサイバーゼットンの眼をそれぞれ模した形状となっている。スラン星人クワイラに操られていた際には、胸部の黄色い部分が黒くなっていた。 体の周囲に発生させたクリスタル状のバリヤー光波バリヤーによる防御、アームアーマーから放つ火球や波状光線、テレポートなどゼットンの豊富な能力を再現可能で、光波バリヤーを纏って回転突進するゼットントルネードや胸部アーマーから強力な超高熱火球を発射するゼットン火炎弾が決め技。『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』では強力な光弾を腕から連射するゼットン光弾を使用している。 初装着時にはクワイラの罠によりエックスの意思に反して操られる事態に陥ったが、サイバーエレキングのカードを利用して強引に支配から脱した大地により、エックスが完全に制御できるようになった。デザインを担当した後藤正行は、ゼットンは顔を感じさせない怪獣であることから、胸部アーマーは胸部の光る部分を強調したデザインとした。 第8話脚本の林壮太郎と監督のアベユーイチは、「ゼットン=火球」という予想を覆そうという考えからゼットントルネードを必殺技に用いた。なお、放送を見たシナリオライターのたけうちこうたには、「超電磁スピン」と評されている。 ハイブリッドアーマー 最終話に登場。全サイバーカードをロードしてエクシードXの力を集結させて誕生した最強形態。 胸部と右肩がゴモラアーマー、左肩がエレキングアーマー、右腕がゼットンアーマー、左腕がベムスターアーマーとそれぞれのモンスアーマーが装着される。エクスラッガーも使用可能。ザナディウム光線と同じ予備動作を行い、サイバー怪獣たちのエネルギーを集中させて胸部アーマーから発射するウルティメイトザナディウムが決め技。ハイブリッドアーマーの登場は、番組最後のサプライズとして最終話放送時点まで情報を秘匿されていた。この形態は企画段階で構想されたものではなく、エレキングアーマーとベムスターアーマーのスーツ完成に伴うチェックの際、製作統括の岡崎聖によって発案されたアイデアを最終章向けにブラッシュアップしたものである。脚本ではXio隊員たちがウルトラマンのサイバーカードを用いてエックスをパワーアップさせるという流れであったが、テレビシリーズではエックスと怪獣たちの関係性を完結させることに重点を置き、エックスとXioとの共闘やウルトラマンのサイバーカードを用いる展開は劇場版に持ち越された。 スケドンアーマー 「オリジナルウルトラ怪獣デザインコンテスト」でてれびくん賞を受賞した悠然怪獣スケドンを模したアーマー。ウルトラマンフェスティバル2015で登場した。スケドンの頭部を模した右腕の砲身には「S」の文字があしらわれている。砲身から放つスケドンスペシャルビームが決め技。 デンパゴンアーマー 「オリジナルウルトラ怪獣デザインコンテスト」でテレビマガジン賞を受賞した操電怪獣デンパゴンを模したアーマー。ウルトラマンフェスティバル2015で登場した。右腕はデンパゴンのドリルを模した形状となっている。ドリルを敵に突き立てるデンパゴンサンダークラッシュが決め技。
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