モンスズメバチ
紋胡蜂
モンスズメバチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 19:13 UTC 版)
モンスズメバチ(紋雀蜂、英: European hornet、学名:Vespa crabro)は、コガタスズメバチに近い大きさの中型のスズメバチで、体長は女王バチが28-30mm、働きバチとオスバチは21-28mm。ヨーロッパから日本まで幅広く分布している。天井裏や樹洞といった閉鎖空間に外被の下部が大きく開口した巣を作るが、まれに軒下のような開放空間にも営巣する。また、キイロスズメバチの古巣の内部に営巣した例も確認されている。キイロスズメバチと同様、営巣場所が手狭になると引越しする習性があるが、本種は引越し先の巣も閉鎖空間に作る。攻撃性はやや強い。腹部の黄色と黒の縞模様は波形をしており、変異が大きい。 幼虫の主な餌はセミで、その他バッタやトンボなどの大型昆虫も餌にする:161。日本では初夏のハルゼミから初秋のツクツクボウシまで営巣期を通じて多様なセミを狩猟出来る環境でないと生息出来ないため、近年減少している。ヨーロッパにおいて蜂を獲物とする大型のスズメバチはこの種のみである上に、蜂を襲うことも稀であるため、セイヨウミツバチにはスズメバチ類の狩猟に対抗する行動の進化が見られなかったと考えられている[要出典]。スズメバチ属としては珍しく日没後もしばらく活動するのが特徴。レッドデータでは情報不足に指定されている。
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モンスズメバチと同じ種類の言葉
スズメバチに関連する言葉 | キイロスズメバチ ヤドリクロスズメバチ モンスズメバチ キオビクロスズメバチ オオスズメバチ |
バチに関連する言葉 | フカイドロバチ マメコバチ モンスズメバチ シリアゲコバチ 女王バチ |
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