営巣場所とは? わかりやすく解説

営巣場所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 22:30 UTC 版)

スズメ」の記事における「営巣場所」の解説

巣は地面近くには作らず、人の身長よりも高い位置作ることが多い。見た目には無理と思われるような隙間でも擦り抜けられるので、スズメの巣そのもの普段目に付かないが、巣の真下付近に枯草などの巣材残骸散らかっていることが多いので、それを頼り見付け出すことができる。また、雛が餌をねだる高い周波数チリチリという鳴き声で巣の存在気付くこともある。 日本では人間の生活に密着しているので、多くは瓦の下や雨樋屋根隙間などの屋根の軒の隙間や、この他にも人の住んでいない家や集合住宅換気扇カバーの中や煙突プレハブ鉄骨隙間や穴など直径3 cm または 2.5 cm × 4 cm ほどの隙間さえあれば入り込んで営巣することがある人間設置した巣箱利用するが、この際出入口位置まで巣材積み上げる習性がある。他に、電話線分配ボックス電柱トランス下のスペース交通標識の横に伸びたパイプ等でも営巣する。 自然にあるもので営巣する場合木の洞(きのうろ)や、さらに樹木茂みに球形の巣を作ることもある。ツバメなど他の古巣利用することもあり、造巣中のコシアカツバメの巣を奪って使った観察記録もある。まれにスズメバチ古巣利用した例も報告されている。また、トビクマタカなど猛禽類巣の下裏側営巣することもあり、これは猛禽類近く外敵が来ないことを利用していると考えられる

※この「営巣場所」の解説は、「スズメ」の解説の一部です。
「営巣場所」を含む「スズメ」の記事については、「スズメ」の概要を参照ください。

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