コシアカツバメとは? わかりやすく解説

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こしあか‐つばめ【腰赤×燕】

読み方:こしあかつばめ

ツバメ科全長19センチくらいで、腰が赤褐色軒下などに徳利(とっくり)形の巣をつくる。日本では夏鳥で、西日本に多い。とっくりつばめ


コシアカツバメ

コシアカツバメ
コシアカツバメ

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腰赤燕

読み方:コシアカツバメ(koshiakatsubame)

ツバメ科渡り鳥

学名 Hirundo daurica


腰赤燕

読み方:コシアカツバメ(koshiakatsubame)

ツバメ一種

季節

分類 動物


コシアカツバメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/05 03:19 UTC 版)

コシアカツバメ
コシアカツバメ Cecropis daurica
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
亜目 : スズメ亜目 Oscines
: ツバメ科 Hirundinidae
亜科 : ツバメ亜科 Hirundininae
: コシアカツバメ属 Cecropis
: コシアカツバメ C. daurica
学名
Cecropis daurica Laxmann, 1769
和名
コシアカツバメ
英名
Red-rumped swallow

コシアカツバメ(腰赤燕[1]Cecropis daurica)は、スズメ目ツバメ科コシアカツバメ属に分類される鳥類

分布

アフリカ大陸中部、ユーラシア大陸スリランカ日本フィリピン

夏季にヨーロッパ南部、中央アジア、ウスリーなどで繁殖し、冬季になると東南アジアやインド、中華人民共和国南部へ南下し越冬する。[1][2]日本では夏季に繁殖のため九州以北(主に本州中部以西)に飛来する(夏鳥)。[3][4][5][6][7][8]日本国内の繁殖地は北へ拡大傾向にある。[3][6]四国や九州で越冬する個体もいる。[2][7]

形態

全長17-20cm。[4]翼開張33cm。[2]最外側尾羽が非常に長い(燕尾型)。[3]上面は光沢がある黒い羽毛で被われる。[2][4][5][7]腰は赤褐色[2][4][5]やオレンジ色[7]で、和名の由来になっている。[1]下面は羽軸に沿って黒褐色の斑紋(軸斑)が入る白や淡褐色を帯びた白い羽毛で被われ、縦縞が入っているように見える。[2][3][7]下腹は赤褐色[2]や淡いオレンジ色、尾羽下面の基部を被う羽毛(下尾筒)は黒い。[7]

嘴は黒い。[3][7]後肢の色彩は褐色。[3]

幼鳥は尾羽が短く、上面の羽毛の外縁が淡色。[7]

分類

以前はツバメ属(Hirundo)に分類されていたが、現在はコシアカツバメ属に分類されている。[9] IOC World Bird List V14.2では8亜種に分けているが、主要チェックリストごとに亜種の数は異なる。

  • Cecropis daurica daurica (Laxmann, 1769)
  • Cecropis daurica japonica (Temminck & Schiegel, 1845) コシアカツバメ

生態

市街地[3][8]農耕地などに生息する。[2]繁殖地ではねぐらを作らず、繁殖後も渡りの時期まで巣をねぐらとして用いる。[10]

食性は動物食で、主に昆虫を食べる。[3][6][8]

集団営巣する傾向がある。[3][6]崖や民家の軒下、橋桁などに土と枯れ草で固めた出入り口が細長い徳利や壺状の巣を作る[2][5][6][7]。このためトックリツバメと呼ばれている地方もある。[11]日本では5-8月に4-5個の卵を産む。[3][4]抱卵期間は14-20日[3][4]雛は孵化してから23-25日で巣立つ。[3]

画像

関連項目

参考文献

  1. ^ a b c 安部直哉 『山溪名前図鑑 野鳥の名前』、山と溪谷社2008年、233頁。
  2. ^ a b c d e f g h i 五百沢日丸 『日本の鳥550 山野の鳥 増補改訂版』、文一総合出版2004年、135頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l 環境庁 『日本産鳥類の繁殖分布』、大蔵省印刷局1981年
  4. ^ a b c d e f 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科9 鳥類III』、平凡社1986年、157頁。
  5. ^ a b c d 高野伸二 『フィールドガイド 日本の野鳥 増補改訂版』、日本野鳥の会2007年、122-123頁。
  6. ^ a b c d e 中村登流監修 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社1984年、46-47、91、139、194頁。
  7. ^ a b c d e f g h i 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、516頁。
  8. ^ a b c 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館2002年、83頁。
  9. ^ Gill F, D Donsker & P Rasmussen (Eds). 2024. IOC World Bird List (v14.2). doi : 10.14344/IOC.ML.14.2.
  10. ^ 高野伸二編 『山溪カラーガイド 日本の野鳥』、山と溪谷社、1993年、390頁。
  11. ^ 小林桂助『標準原色図鑑 鳥』、保育社1967年、33頁。

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