コガタスズメバチ
和名:コガタスズメバチ |
学名:Vespa analis Fabricius,1775 |
ハチ目,スズメバチ科 |
分布:北海道,本州,四国,九州,佐渡,対馬,屋久島,大隅諸島,奄美大島,加計呂島,与路島,徳之島,沖縄本島,石垣島,西表島。 |
写真(上):左から女王,働きバチ,オス |
写真(下):初期巣(左)ハチは円筒部分から出入りする,成熟巣(右)。創設間もない巣はこちら |
説明 女王の体長25〜29mm。働きバチの体長22-27mm。人家周辺ではキイロスズメバチと並んで最もよく見られるスズメバチ。山間部にも比較的多い。樹枝や軒先などの開放空間にもっぱら営巣する。営巣開始は5月ころ。働きバチが出るまでの巣は,とっくりを逆さまにしたような特徴ある形をしているが,成熟巣では西洋ナシ型になるのが普通。初期巣の円筒部分は北日本より南日本のほうが長くなる。最初の働きバチは7月ころ出現し,9月以降にオスや新女王が出現する。営巣期簿はスズメバチ類の中では小さいほうで,育室巣は北海道で平均300,本州南部で平均500程度。 日本産は亜種insularis Dalla Torreに分けられることがある。 |
コガタスズメバチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 19:13 UTC 版)
コガタスズメバチ(小形雀蜂、Vespa analis)は、スズメバチ属の主な5種の中では中型のハチである。成虫はオオスズメバチと非常によく似た外見と体格をしており、サイズが拮抗した個体では見分けは困難である。その際は頭部の形状の差異と繊毛の長さで見分けるケースが多い。体長は女王バチが25-30mm、働きバチが22-28mm、 オスバチが23-27mm。中型以下の昆虫を餌とする。木の枝、植え込み、軒下等の開放空間に巣を作る。巣は女王バチが単独で巣作りをしている初期段階では徳利やフラスコを逆さに吊り下げたような形状をしており(このためトックリバチの巣と間違えられることがある)、働きバチが羽化してくると徳利の首の部分が噛み破られてボール状に変化していく特徴がある。特に他の蜂のよく集まる虫媒花で待機し、ハナバチなどを襲って胸部の筋肉を肉団子にし、巣に持ち帰ることが多い。営巣規模は比較的小さく威嚇性・攻撃性もあまり高くないが、巣に直接刺激を与えると激しく反撃してくるため、剪定作業中に巣を刺激して被害に遭うケースがしばしば見られる。このため日本では被害例が多い。営巣場所と餌の種類に柔軟性があるため、キイロスズメバチと並んで都会でよく適応している。
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