スズメバチネジレバネの生態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/20 10:27 UTC 版)
「ネジレバネ」の記事における「スズメバチネジレバネの生態」の解説
この属の最大種であるスズメバチネジレバネはコガタスズメバチの働き蜂に最も寄生し、腹部から雌が見えている状態で見つかる場合が多い。卵は雌の体内から出ない。体内で孵化した一齢幼虫は脚を持つ。宿主が樹液場に行ったとき、雌および宿主の体内から脱出し、樹液場で脱皮する。そこでウジのような二齢幼虫に加齢し、樹液場にたまたま来た宿主の体内に侵入すると考えられる(ツチハンミョウの生態に似ており、過変態をする)。雌は生涯を通じて宿主の体内で過ごし、雄は羽化すると宿主から脱出して数時間の寿命の間で雌を探し、飛び回ると考えられる(ライトトラップで雄が採集されたという報告もある)。 なお、寄生された宿主はネジレバネにコントロールされ、複数個体に寄生された場合を除きほとんどの場合は衰弱せず働き蜂としての仕事をしなくなり、女王蜂と一緒に翌年まで越冬すると考えられている(宿主は8月に越冬したという例も報告されている)。
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