メロトロン機種リストとは? わかりやすく解説

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メロトロン機種リスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 18:11 UTC 版)

メロトロン」の記事における「メロトロン機種リスト」の解説

Mellotron MkI (1962 - 1963) Chamberlin 660 Musicmaster元にして作られ最初のモデル左右に35ずつの鍵盤を持つ。6ステーション×3トラック55台前後生産され一部出荷前にMkII仕様改造された。 Mellotron MkII (1963 - 1967) Mk I改良型外観同一だが、ステーション切り替えチェーン強化ステーション切り替え中の鍵盤ロック機構追加パワーアンプソリッドステート化。また、リードリズム音色配列変更された。1960年代末にイギリス大物アーティスト頻繁に使うようになり、伝説的存在となっている。出荷前に改良されたものも含めて300程度生産された。 Mellotron M300 (1968 - 1970) 52鍵の小型化モデル左側18鍵は伴奏用(ピアノオルガン低音部も含まれリード音色一致させることで52鍵の音域使用することも可能)。内蔵スピーカー廃止された。6ステーション×2トラックで、音色専用のものが用意された。トラック選択はロッカースイッチで、ミックス不可後期型フロントパネルから音程調節取り除かれる生産数50程度で、量産型ではもっとも希少なモデルMellotron M400 (1970 - 1986) もっとも普及した白い塗装のステージモデル。プリアンプソリッドステート化しステーション構造廃止代わりに35本のテープ取り外し可能なフレーム固定し一度交換出来ようになった35鍵、3トラック初期型モーター回転数一定に保つモーターコントロールカード性能低く音程が不安定。ストリートリー・エレクトロニクスが部品供給して作られEMI製のモデルもあるが、これは鍵盤下部斜めに切り取って膝が当たらないように改良されフォルム持ちハードウェア塗装仕様異なる。また、後年Novatron名義作られたものは黒い塗装標準となった合計2000台以上生産されており、中古市場見かけるほぼ唯一の機種である。 Mellotron MkV (1975 - 1980) 2台のM400左右に繋げたようなモデル。しかし、モーターキャプスタン左右鍵盤共有している。コントロールパネル鍵盤前面配置された。全30程度生産された。 Novatron T550 (1981) M400機構小型化してフライトケース一体化したモデル。わずか3台のみが作られた。大きさ自体はさほどコンパクトになったわけではないが、テープフレームを2セットボリュームペダル収納できるスペース設けている。 Mellotron 4 Track (1981) M4004トラック仕様改良したプロトタイプで、Mellotron USAが4台のみ生産コントロール部ミキサーとなっており、再生ヘッド移動させることなく任意の複数トラックイコライジング及びミックス可能。筐体アルミニウム合金製。 Mellotron MkVI (1999 -) M400改良型で、ドイツ製の高品質鍵盤真空管プリアンプ採用低速スイッチ追加。これは基本的に音程1オクターブ下がるように調整されているが、モーターコントロールカードのつまみを回すことで任意に設定可能。筐体を約5cm高くし、立って演奏しすいよう改良。モーターコントロールカードも新型でより安定性の高いものになったMellotron Archives製。 Mellotron MkVII (1999 -) Mellotron Archives製、MkVIのデュアル・バージョンで、いわばMkV現代版コントロールパネルはトップカバー前面中央配置されるM4000 (2007 -) 新生Streetly Electronics製。M400とよく似た筐体ステーション構造内蔵。8ステーション×3トラック。「inching」という、テープ再生開始ポイント変えられるメカニズム、正圧防塵装置搭載新生Streetly Electronics製。こちらにもデュアル・バージョンの「M5000」が発表されているが、実際に生産されていない(その一方M400復刻モデルモデル名なし)を受注生産)。 M4000D (2011 -) Mellotron社がその著作権有するMellotronとChamberlinのマスターテープコレクション一部を、非圧縮 24bitサンプリングして製作したデジタル版メロトロンである。新品Mellotron MkVIマスターテープ利用しそのままループを組まずに7.5~9.0秒のデジタルオーディオ収録しており、実質的にPCMシンセサイザーと言えるメロトロン代替機種が使用される場合もある。楽器としてメロトロン取り扱いにくい面を持つ為、シンセサイザー・サンプラーなどで代用音源音色などがシミュレートされてきた。シンセサイザー内蔵音源ではメモリ節約および使い易さ狙ってループ処理されているものが多いが、不安定な音源ループ化するのは困難であった。現在はノンループのサンプル広く出回っており、メロトロン専用機種を含むハードウェアソフトウェアiOSアプリケーションなど、幅広い選択肢存在している。

※この「メロトロン機種リスト」の解説は、「メロトロン」の解説の一部です。
「メロトロン機種リスト」を含む「メロトロン」の記事については、「メロトロン」の概要を参照ください。

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