メタルギアTX-55
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 14:34 UTC 版)
「メタルギア (架空の兵器)」の記事における「メタルギアTX-55」の解説
アウターヘブン蜂起(『メタルギア』)時に登場。ソ連の科学者ドラゴ・ペトロヴィッチ・マッドナーによる開発で、正式名称は「TX-55 メタルギア」。 全長:3.25m、全幅:2.75m、全高:6.05m、体重:25t。装甲はタングステン装甲と特殊耐熱セラミック。1.5cmバルカン砲と20cmレーザーバルカンを装備し、右肩に当たる部分に多弾頭中距離ミサイルを2門装備している。『二足歩行によってあらゆる地形を走破し、あらゆる地点からの核攻撃を実現する』兵器。 核搭載二足歩行戦車というコンセプト自体は1964年にグラーニンによって考案されたが、当時GRUの大佐ヴォルギンはソコロフのシャゴホッドを優先した。その後のRAXAは、頭部にこそグラーニンの設計の痕跡が見られるものの、ソコロフの手による開発の結果、彼の得意とするロケット推進技術による移動方法が主軸となった。次いでヒューイによりグラーニンの発案をスピンオフしてピースウォーカーとZEKEとST-84という3機のメタルギア(ピースウォーカーはメタルギアの名前は冠してはいないが)が制作されたが、いずれもCIAの一部の独走や国家ではない私的武装組織での運用であり、歴史の表に知られることはないまま闇に葬られた。その為に、メタルギアという名が付く兵器が表の歴史上に登場するのは事実上アウターヘブン蜂起で登場した本機が初となり、その後の時代でもメタルギアの兵器としての形を決定づけた原型となったのはマッドナー教授が開発した本機として認知されている。厳重な警備システムに守られていたが、起動前に当時、まだ新米だったFOXHOUND隊員のソリッド・スネークによって破壊された為に、戦闘を一切経験することのなかったメタルギアでもある。なお、破壊された場合にはアウターヘブンの自爆装置が発動する仕掛けになっていた模様。 過去に開発されたメタルギアやAI兵器では、歩行能力は発射点を相手に悟られないことを目的としており、核弾頭を目標まで運ぶ手段にはICBMを用いる(核自爆を除く)ため、動く核ミサイルサイロという性質上どうしても巨大にならざるを得なかった。しかしTX-55から始まるコンセプトでは、メタルギア自身の歩行によって目標付近まで核を運び、SRBMのような小型の短距離ミサイルや汎用ミサイルを使って核を撃ち込むよう仕様を変更したことで、本機はメタルギアシリーズの核搭載二足歩行戦車としてのメタルギアの中では最小のサイズで収まった。スカルフェイスはかつてメタリックアーキアによって作成した安価な核爆弾を小型二足歩行マシンであるウォーカーギアとセットで販売し、現地までの輸送と撃ち込みを行う事を計画していたが、TX-55以降のコンセプトはこの構想を拡大して重装甲・重武装化させたものと言える。しかし、NPTやSTART I・START IIといった核軍縮条約の施工により、コンセプトの変更を迫られた結果、REX以降のメタルギアはさらに核搭載戦車というコンセプトそのものの変更を時代によって迫られるまでは一時再び大型化していた。 名前の由来は、いすゞ自動車が製造していた中-大型トラックである「TXシリーズ」から[要出典]。 ファミコン版では、このTX-55は直接登場せず話題のみの登場であり、代わりにTX-55とアウターヘブンを管理するスーパーコンピューターを破壊する事になる。
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