パナウェーブ研究所の概要とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > パナウェーブ研究所の概要の意味・解説 

パナウェーブ研究所の概要

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 08:14 UTC 版)

パナウェーブ研究所」の記事における「パナウェーブ研究所の概要」の解説

パナウェーブ研究所はその一部門として設立され、「スカラー電磁波人体にとって有害である」と主張していた。また、スカラー電磁波から身を守るために有効という白装束長袖コート型白衣・白マスク白頭巾・白長靴)を身にまとっている。また、移動用の車両には、スカラー電磁波を防ぐ効果があるという渦巻き模様図柄貼り付けていた。 1977年頃に任意団体として設立され、「千乃正法」の名で活動したことがあり、1997年9月岡山県英田郡作東町(現・美作市)で町道ふさいだとして、責任者1人往来妨害容疑逮捕された。その奇妙な様子から、2003年4月から5月にかけて活動ワイドショーなどで大きく取り扱われ一時的に有名になった。また、研究所の名称に「パナ」を冠するため、パナソニック当時法人名松下電器産業松下電工)との関連性問われたことがあったが、同社およびその関連会社とは完全に無関係である。 思想的には反共主義であり、「共産主義者が『スカラー電磁波』で日本を襲う」とも主張している。一例として、電柱上の電線巻かれ部分敷設の際にあまらせてあるもの)を示し、そこでスカラー電磁波発生させるという攻撃なされているとし、教祖はその被害受けているなどと述べている。 1999年には、「電磁界等を考えシンポジウム京都会議」に参加しスカラー電磁波問題について持論展開したこともある。彼らは、人工的に作られスカラー電磁波自然環境汚染することで、自然環境破壊され動植物生存危機となり人類滅亡に至ると主張する。また大量人工スカラー電磁波放出により地球公転自転にも影響があり、地球崩壊もたらすという。 2002年9月から横浜市西区帷子川などで生息確認されていたアゴヒゲアザラシタマちゃんエサ与え続けていることを明らかにした。 2003年4月26日頃から、岐阜県郡上郡八幡町(現・郡上市)から大和町(同)にかけての林道を、同年5月2日頃には岐阜県大野郡清見村現・高山市)の国道472号占拠同年5月15日天変地異が起こると主張会員に対して山梨県北巨摩郡大泉村(現・北杜市)にあるドーム型施設避難するよう呼びかけ行った2003年5月9日森山真弓法務大臣記者会見で、公安調査庁調査中であることを明かした5月14日虚偽自動車登録をしていた疑い強まったとして、警視庁公安部全国施設家宅捜索した。同研究所代表(千乃裕子とは別人)、自動車整備工場検査員ら3名が起訴され2004年5月25日福井地方裁判所それぞれ懲役1年6カ月執行猶予つきの有罪判決なされた2003年8月7日福井市五太子町12世帯22人の高齢者が暮らす小さな集落)の施設内で、福岡教育大学助教授で、反共産主義論文執筆を行うなど、集団中枢メンバーであった千草聡が変死した。警察調べ死因は、背中打撲による外傷性ショック熱中症よるもの判明12月5日メンバー5人が傷害致死容疑逮捕された。 2004年秋頃からカラス餌付け始めたため、周辺農作物被害発生自治会福井市からの中止申し入れに対して野生動物愛護主張した福井市は、2006年5月2日から1ヶ月間の駆除許可し地元猟友会員が駆除行ったまた、2003年有名になる以前にも、日本共産党に対して何らかの文書送りつけるなどの活動行っていたとされる2006年10月26日千乃裕子代表は72歳にして死亡した2011年10月福井新聞取材によれば研究所以前とは打って変わって普通の民家のような佇まいになっており、中の者によると「パナウェーブ研究所はもう無い」という返事返ってきており、自然消滅したようである。 2021年5月8日定期的にパナウェーブ研究所本拠地訪れていたフリーライター鹿取茂雄文春オンライン寄稿した。「白装束集団の今」というタイトル前後編分けて書かれ記事後編「かつての本拠地訪ねてみると…白装束集団パナウェーブ研究所』が18年間で激変してしまったワケ」によると、2004年には本拠地訪ねたときはサーチライト照らされ懐中電灯持った人々、そして『ストーカー車追跡中』と書かれた四駆の車に追いかけられた。本拠地2005年にかけて白い布で覆われ立ち木にも巻かれ渦巻き模様マークが貼られていった。しかし、2006年に代表の千野死去すると白い布は減っていき、2007年時点では立ち木巻かれた布は取り払われ渦巻き模様消えていた。2009年には白い布は撤去されパナウェーブ研究所看板降ろされ千乃正法会書籍のみを扱う出版社社名掲げられていた。白装束集団などとして報道されてから18年経過した2021年時点取材申し込んだが、「うちは一切関係ありませんので」「過去のことを言ってもしょうがないので。今はみんな通ってきています。ここで平穏に過ごしたいだけなんです」と関係者答えたという。

※この「パナウェーブ研究所の概要」の解説は、「パナウェーブ研究所」の解説の一部です。
「パナウェーブ研究所の概要」を含む「パナウェーブ研究所」の記事については、「パナウェーブ研究所」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「パナウェーブ研究所の概要」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「パナウェーブ研究所の概要」の関連用語

パナウェーブ研究所の概要のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



パナウェーブ研究所の概要のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのパナウェーブ研究所 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS