ハルモニア神聖国
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「幻想水滸伝シリーズの世界観」の記事における「ハルモニア神聖国」の解説
少なくとも475年以上の永きに渡って、真の紋章「円の紋章」を宿した神官長ヒクサクが統治している国家。アロニア王国を打倒して建国された。周辺諸国を次々と併合した結果、幻想水滸伝シリーズにおける領土・勢力・影響力の全てにおいて最大の存在となっている。作中で登場したのは首都クリスタルバレーの一部と南部辺境の町カレリアのみ(ともに『外伝』および『III』。また『外伝』では山間に位置するマリード村が登場)であり、全貌は未だ明らかになっていない。 幻想水滸伝シリーズにおいては強大無比な軍隊を保有しており、複数の神官将が1部隊ずつ率いる中央の正規軍や地方の地方軍の他、辺境警備などの職務には傭兵隊を組織して当たらせている。また、ヒクサク自身の野望である「真の紋章集め」を国策としており、真の紋章の1つ「門の紋章」を保有する門の一族を滅亡させているほか、英雄戦争が勃発した太陽暦475年ごろにも「真の紋章狩り」を行っている。真の紋章に関する研究も行われており、通常は封印球が存在しない真の紋章を封じる技術を有するほか、真の紋章を宿す器としてのクローン技術も有している。 身分制度が厳しく、国民は、 一等市民 - 貴族など富裕層を中心とした者 二等市民 - 昔から忠誠を誓った国の者(一般市民) 三等市民 - 侵略・併合された国や地方の者 と区別されている。一等・二等市民については人権が保障されているが、三等市民は戦争の際には捨て駒とされたり重税を課されるなど冷遇されており、三等市民の子供には反乱を防ぐ目的として同化政策が実施されている。三等市民も軍功によっては二等市民への格上げされることがあるが、それを餌に危険な任務を押し付けられるなどの弊害も生じている。また、国家として亜人種の存在を認めていないため、家畜あるいは奴隷扱いされている(ただし『III』に登場する傭兵のガウという例外事項もある)。 ほえ猛る声の組合 ハルモニア神聖国のギルド。ガン(すなわち銃)使いの組織。クライブなどが所属している。神聖国内でも屈指の影響力を持つギルド。ハルモニアのために活動している実績から一部では「ハルモニアの犬」という蔑称で呼ばれているが、実際にはハルモニア当局の組織といった類ではなく、当局からの依頼を受け入れて動くという、あくまでも一定の距離を置く中立の存在。そのため、ハルモニアに忠誠を誓っているわけではなく、ザジのような(ハルモニアにとって)危険な存在が組合に入るのを許したり、逆にハルモニア貴族とコネを作ろうとラトキエ家出身で神殿近衛隊の一員であったナッシュが組合で修行をするのを認めるなど、つかみ所が無い。内部事情も複雑で、最高権力を持つ長老たちの間にも確執があり、彼らの思惑によって構成員の命が左右されることもある(エルザやケリィがそれにあたる)。 ガンの他、火薬や薬物に関する高度な知識や技術を独占しており、それらの技術は外部に漏れないよう厳格に守られている。そのため、ガンの類が戦争で大勢の人目に触れる形で使われる事はまずない(これについては『外伝Vol.1』でナッシュが、『V』でキャザリーが明言している)。また、『V』のオボロによると、かつてファレナ女王国の女王直属暗殺組織「幽世の門」がこれらの技術を手に入れようと図ったが、失敗に終わったという。ガンナー ギルド構成員の中でも、ガンの技術を極めた者のみに与えられる地位並びに称号。実力に応じて上から「騎士級」、「従者級」、「子弟級」と格付けされており、格が高いほど使用するガンの性能も高い。 一つの神殿 クリスタルバレーにあるという神殿。詳細は不明だがあらゆる知識が集まる場所とされ、かつて騎竜ブラック(『I』)を失ったフッチがハンフリー・ミンツと共に新たな竜を求めるべく、その手がかりとして目指していた。 サナディア かつてハルモニア神聖国の西方に存在した国。ハルモニアと対立した末攻め滅ぼされ、以降はハルモニアの辺境領となった。これに伴いサナディア人は三等市民として冷遇され、サナディア人の子供の一部は同化政策の一環としてクリスタルバレーへと送られた(この中の1人がザジである)。 サナディア人は黒い髪と色白の肌が特徴。
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