ハルモニアーとの結婚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 17:42 UTC 版)
そののち、カドモスはアテーナーに改めてボイオーティアの土地を与えられ、この地を自分の名前にちなんでカドメイアと名付けた。のちのテーバイである。この地でカドモスは、アレースとアプロディーテーの娘ハルモニアーと結婚式を挙げた。カドモスとハルモニアーの結婚式は、オリンポスの神々が列席した最初のものといわれる。 このとき、アプロディーテーは、ハルモニアーに黄金の首飾りを贈った。アテーナーは黄金の上衣と一組の笛を贈った。ヘルメースは竪琴を贈った。アプロディーテーの首飾りはヘーパイストスが作ったもので、もともとゼウスがエウローペーに贈ったものだが、これを身につける者は、見る者が悩ましくなるほどの美しさが得られたという。アテーナーの上衣もまた、身につける者に神々しい気品を与えたという。これらの贈り物は、後の「テーバイ攻めの七将」の伝説につながる。カドモスとハルモニアーは子宝に恵まれ、アウトノエー、イーノー、セメレー、アガウエーの4女、末子ポリュドーロスが生まれた。
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