ハルモニアーの首飾り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 07:03 UTC 版)
「テーバイ攻めの七将」の記事における「ハルモニアーの首飾り」の解説
アドラーストスの妹エリピューレーの夫アムピアラーオスは予言者で、テーバイ攻略はアドラーストスを除き、みな死すべき運命にあることを予見した。このため彼は召集に応じようとせず、他の者が参加するのも阻止しようとした。このときアムピアラーオスは姿を隠したともいう。そこでポリュネイケースはエリピューレーにハルモニアーの首飾りを贈って口添えを頼んだ。首飾りは、カドモスとハルモニアーの結婚式のためにヘーパイストスが作った魔法の品で、アプロディーテーが贈ったものである。贈り物の案をポリュネイケースに授けたのはテューデウスともイーピスともいわれる。 かつてアドラーストスとアムピアラーオスに不和が生じたとき、今後二人が争うことがあれば、エリピューレーの裁断に従うことを二人は誓っていた。アムピアラーオスはエリピューレーに贈り物を受け取らないように申しつけていたが、エリピューレーは魔法の首飾りを受け取り、アムピアラーオスにアドラーストスとともに遠征するよう説得した。アムピアラーオスはやむなく出発し、その際、息子のアルクマイオーン(とアムピロコス)に、成人したら母を殺してテーバイを攻めるよう命じた。
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