ペーゲウスの娘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 12:41 UTC 版)
このアルシノエーは、アルカディアー地方の都市プソーピス(英語版)の王ペーゲウスの娘。アルペシボイアとも呼ばれる。プロノオス、アゲーノール、あるいはテーメノス、アクシオーンと兄弟。エピゴノイの1人アルクマイオーンと結婚し、クリュティオスを生んだ。 アルクマイオーンは母殺しの罪のためにエリーニュスに追われたが、プソーピスにやって来てペーゲウス王に罪を浄められ、アルシノエーと結婚した。その後、アルクマイオーンが原因でプソーピスから実りが失われたため、アルクマイオーンはアケローオス川に赴き、河神によって改めて浄められ、河神の娘カリロエーと結婚した。しかしカリロエーにハルモニアーの首飾りとペプロスをねだられたため、ペーゲウスのところに行き、神に捧げるためと称して持ち去ろうとしたが、嘘が発覚し、ペーゲウスの息子たちに殺された。夫の死を知ったアルシノエーが兄弟を責めると、アルシノエーは箱に入れられてテゲアーに運ばれ、アルクマイオーンの殺害者としてアガペーノール王に奴隷として与えられた。子供のクリュティオスは母の兄弟が父を殺したことを知ると、故郷を捨ててエーリス地方に移住した。彼女には名前の伝わらない娘がいて、ペーゲウスに殺されたとの伝承もある。
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