ペーシング機能を持つその他の機器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 03:58 UTC 版)
「心臓ペースメーカー」の記事における「ペーシング機能を持つその他の機器」の解説
時にペースメーカーの機能に類似した、植込み型除細動器 (ICD) と呼ばれる機器が植え込まれることがあり、致死性不整脈に起因する突然死のリスクを抱えた患者に対する治療として使用される。ICDはペーシング、除細動 (defibrillation)、同期性通電 (cardioversion) といった種々の不整脈を治療する機能を持っている。ICDには心室細動 (Vf) と心室頻拍 (VT) を識別可能なものもあり、VTの場合は自脈より高いレートでペーシングを行い、VTを止めてVfへの移行を防ぐことが出来る。この機能はオーバードライブペーシング (overdrive pacing) と呼ばれ、リズムがVTの場合にのみ有効である(Vfには無効)。 NASPE/BPEG除細動器コードIIIIIIIVショック部位 抗頻拍ペーシング部位 頻拍検知部位 徐脈ペーシング部位 O = None O = None E = Electrogram(心電図) O = None A = Atrium A = Atrium H = Hemodynamic(循環動態) A = Atrium V = Ventricle V = Ventricle V = Ventricle D = Dual (A+V) D = Dual (A+V) D = Dual (A+V) NASPE/BPEG除細動器コード(短縮形)ICD-S ICD with shock capability only(ショック機能のみ) ICD-B ICD with bradycardia pacing as well as shock(ICD-Sに徐脈ペーシング機能を付加) ICD-T ICD with tachycardia (and bradycardia) pacing as well as shock(ICD-Bに抗頻拍機能を付加)
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