アルゴス勢の召集
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 17:09 UTC 版)
「ポリュネイケース」の記事における「アルゴス勢の召集」の解説
ポリュネイケースが夜中の王宮で、やはりカリュドーンから逃れて来たテューデウスと争っていたところ、アルゴス王アドラーストスが二人を見て引き分けた。アドラーストスは、「娘を獅子と猪に娶らせよ」というデルポイの神託を思い出し、二人を娘の婿とした。ポリュネイケースはアルゲイアーを、テューデウスはデーイピュレーを妻とした。アドラストスは二人を祖国に戻すことを約束し、まずポリュネイケースをテーバイに戻すため、アルゴス人に招集をかけた。 予言の力のあったアムピアラーオスは、テーバイ攻めではアドラーストス以外は死すべき運命にあることを予見して戦いに反対し、他の者の参戦も阻止しようとした。ポリュネイケースがイーピスに相談すると、イーピスは、アムピアラーオスの妻エリピューレーにハルモニアーの首飾りを贈ればうまくいくと答えた。アムピアラーオスはかつてアドラーストスと不和になったことがあり、二人に争いが生じたときにはアドラーストスの妹でもあるエリピューレーの裁断に従うことを誓約していた。アムピアラーオスは妻に贈り物を受け取らないようあらかじめ伝えていたが、エリピューレーはこれを破って首飾りを受け取り、夫にテーバイ遠征を説得した。やむなくアムピアラーオスは参戦した。
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