アルゴスのポイネー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/10 09:00 UTC 版)
類型とされるひとつが、アポローン神が都市国家アルゴスに差し向けた子供を襲う怪物で、原典によって、「ポイネー(英語版)(罰)」とも、ケールとも、ラミアーとも呼ばれる。ラミアーだと明言するのは、古典ではなく中世(9〜11世紀)の記述であるが、プルータルコスがエンプーサとポイネーを同一とする言及を傍証として、かなり古くからラミアーとみなされた可能性も指摘される。 ポイネーの外見が蛇の様だとする記述は皆無だが、スタティウスが伝える異本では無名の怪物で、女性の顔と乳房を持ち、その赤錆色をした額からは蛇(羅: anguis)が生えており、鉄を履かせた爪を持ち、滑りこむようにして部屋に侵入しては乳児を捕らえて喰らったという。また、もたらされた災害は、人面の蛇あるいは蛇頭の人だとする古註もある。 怪物はコロイボスが退治したとされている。
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