ニセ勇者一行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 07:50 UTC 版)
「DRAGON QUEST -ダイの大冒険- の登場人物」の記事における「ニセ勇者一行」の解説
勇者の名を騙っていた一味。「魔物側から見た勇者」というイメージで描かれ、デリムリン島の善良な魔物たちに育てられたダイには非道な小悪党のように映る、ネガティブな勇者像で描かれる。服装のモチーフは『ドラゴンクエストIII』の主人公パーティー。ただしプレイヤーへの配慮により、ゲーム上ではプレイヤーがあまり入力しそうにない、あるいはFC版の文字数制限により入力が不可能な名前が意図的に選ばれている。 ハドラーがアバンに倒され平和が戻った世界で、魔王の支配から解き放たれ大人しくなった怪物を退治して不当に名声を得ていた。ゴールデンメタルスライムの伝説に目をつけ、ゴメをさらいロモス王に献上しようとするが、仲間を傷つけられゴメをさらわれたことに怒ったダイが、デルムリン島の怪物と共にロモス城(2020年アニメ版では、ロモス王の船)に乗り込んできたことでダイと戦う羽目になり、そこで本性を現したために計画は頓挫。 以後は多少なりとも改心したらしく誘拐などの犯罪行為をやめ、地道に本物の勇者一行を目指して冒険を続けるようになったが、自分よりも強いものに対して萎縮してしまう小心さは相変わらずで、常に強敵を避けて弱い敵とばかり戦っているため、目立った功績をあげられてはいない。 しかし、クロコダインがロモス城を襲撃した際には、まぞっほがダイを見捨てて逃げようとするポップに活を入れ奮い立たせたり、大魔王バーンとの最終決戦では「一度滅ぼされた国なら安全」とオーザムに滞在していたところ、ゴメによって伝えられた世界六ヶ所に投下された黒の核晶の情報に対して、世界の行方を左右する役目を背負い、オーザム南部に投下されたピラァ・オブ・バーンの内部の黒の核晶を氷系呪文で凍結・停止させるという重要な役割を果たしている。決戦後(最終回)は、なんだかんだでマトリフの管理下で扱き使われており、稼ぎもかなりピンハネされている。 1991年版アニメでは、クロコダイン戦後も作中で登場している。ダイたち一行を名乗って各地を旅している様子が描かれたが、最終的にばれて村人達によって袋叩きにされるという終わり方を迎えた。 でろりん(ニセ勇者) 声 - 緑川光 / 下野紘 勇者の名を騙って詐欺や誘拐・強盗を働いていた男性。初期にデルムリン島を荒らしてゴメをさらい、ロモス城でダイと怪物達の逆襲を受け敗れた。その後は弱い敵を倒して小金を稼いだり、火事場泥棒などを行うようになる。登場当初は目つきは悪く、本物の勇者アバンとは大分違うとブラスには見破られた。本人曰く弱点はないとのことだが、隙を突かれてモンスターを封印する筒の中に閉じ込められ、ダイに敗北した。 イオラを使えるなどの点からも、公表されているデータ的にも決してそこまで弱いわけではないのだが、クロコダインの王城襲撃の際はまったく戦いに行こうとはせず、後に魔界の怪物を見た時も「見るからに勝てそうにない」と怯えるなど、小心で危険な戦いをしようとはしない。これは、彼の仲間達も同様である。 すでに滅んでいるため大魔王の攻撃に晒されないだろうとオーザムに避難したところ、投下されたピラァ・オブ・バーンに遭遇。全世界に対して送られたダイのメッセージを受取り、誰もいなかったはずのオーザムにいる勇者として「ニセ者だけどなあ!」と叫びながら、仲間を連れて黒の結晶の凍結に向かった。 最終決戦後、今まで手に入れた金品をマトリフに巻き上げられる描写がある。 1991年アニメ版では、ダイ一行の名を騙っていた際にダイを装っている。ロモス王国出身。20歳。 〔呪文〕メラ、爆裂呪文イオラ、他 ずるぼん(ニセ僧侶) 声 - 江森浩子 / 日笠陽子 ニセ勇者一行の一人で、影のリーダー格の女性。悪知恵がよく働く性格。見た目は艶やかな美女だが性格が悪く、怒ると口が悪くなる。 洋服屋でお化けキノコに甘い息で眠らされて拉致され、他の三人の弱点を聞き出すため大アリクイに足の裏をくすぐられた。色仕掛けで見張りのスライムを捕らえて人質に取ったが、そのスライムが合体したキングスライムに押しつぶされた。オーザムに滞在していた時には、あまりの寒さに安全よりもデメリットの方が大きいとボヤいていた。 1991年版アニメで、ダイ一行の名を騙っていた時にはマァムを装っていた。ロモス王国出身。22歳。 〔呪文〕ホイミ(あまり効き目はない)、バギ まぞっほ(ニセ魔法使い) 声 - 青野武 / 岩崎ひろし ニセ勇者一行の一人の初老の男性。マトリフとは兄弟弟子で、今でも彼を「兄者」と呼び、若い頃はギュータで共に同じ師匠バルゴートの元で修行していた。自分より強い相手を前にすると、どうしても踏ん張れなかったらしく、修行途中で夜逃げし、以来落ちぶれてニセ勇者一味に身を落としてしまうことになった。自分自身もニセ勇者一味として振る舞いつつ、自分たちの行動をやや冷めた目で見ている部分もある。 クロコダイン戦において自分と同じく眼前の危機から逃避をしようとしていたポップに重要な助言を与え、彼が真のアバンの使徒へと成長するきっかけを与えている。初期の人気投票では、上位に食い込むこともあった。 最終決戦中、黒の核晶を凍らせに赴いた際も怯えて力を発揮できなかったが、兄弟子マトリフの叱咤を受けて仲間たちとともに凍結呪文を唱え、世界を救った。 1991年版アニメでダイ一行の名を騙っていた時には、ポップを装っていた。また、その際にマトリフ、ポップとニアミスしている。パプニカ王国出身。68歳。 〔呪文〕氷系呪文、他 へろへろ(ニセ戦士) 声 - 堀之紀 / 間宮康弘 ニセ勇者一行の一人の男性。ゴリラのような顔つきでスキンヘッドの巨漢だが、人柄は基本的によく(お人好しというより、抜けている)メンバー内では一番損をさせられている。金や宝石類に目がない。特技は洗濯、炊事でメンバーの雑用を担っているらしく、オーザム滞在時も魚を釣って一行の食料を確保してきている。 1991年版アニメで、ダイ一行の名を騙っていた時には、ゴメを装っていた。リンガイア王国出身。25歳。
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