ゴメとは? わかりやすく解説

ごめ【込め】

読み方:ごめ

接尾動詞「こ(込)む」の連用形から》名詞付いて、それを含めていっしょに、の意を表す。…ごと。…ぐるみ。

中門おしあけて、車—引き入るるを見れば」〈かげろふ・下〉


カモメ

(ゴメ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/17 22:42 UTC 版)

カモメ
カモメ(夏羽)Larus canus
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: チドリ目 Charadriiformes
: カモメ科 Laridae
: カモメ属 Larus
: カモメ L. canus
学名
Larus canus Linnaeus, 1758[1][2][3]
和名
カモメ[3]
英名
Common gull[1]
Mew gull[1]

カモメ(鴎[4]Larus canus)は、鳥綱チドリ目カモメ科カモメ属に分類される鳥類。

分布

夏季にユーラシア大陸北部やカナダ西部、アラスカ州などで繁殖し、冬季になるとアフリカ大陸北部やヨーロッパ、ペルシャ湾沿岸部、アメリカ合衆国西部、中華人民共和国東部などへ南下し越冬する[5]。日本では主に亜種カモメが冬季に越冬のため飛来(冬鳥)するが[6][7]、亜種コカモメが飛来した例もある[8]

形態

全長40 - 46センチメートル[5]。翼開張110 - 125センチメートル[5]。頭部や体下面の羽衣は白い[5][6]。背中や翼上面は青灰色の羽毛で被われる[6][8]。尾羽の色彩も白い[5]。初列風切の色彩は黒く、先端に白い斑紋が入る[5][6]

嘴は小型で細い[6][8]。後肢は細い[8]。嘴や後肢の色彩は灰黄緑色や黄色で[6][7]、嘴先端に不明瞭な黒い斑紋が入る個体もいる[8]

幼鳥は全身が灰褐色の羽毛で被われ、肩を被う羽毛や翼上面の外縁(羽縁)が淡褐色[8]。和名は幼鳥の斑紋が籠の目(かごめ→カモメ)のように見える事が由来とされる[4]。尾羽の先端が黒い[5][7]。嘴は黒い[6][8]。後肢の色彩は淡ピンク色[6][8]

夏季は頭部から頸部にかけて斑紋が無く(夏羽)、冬季は頭部から頸部にかけて淡褐色の斑点が入る(冬羽)[5][6]

分類

以下の亜種の分類・分布(繁殖地)は、IOC World Bird List(v 10.2)に従う[2]。和名は日本鳥類目録 改訂第7版に従う[3]

Larus canus canus Linnaeus, 1758
アイスランド・ブリテン諸島・白海で繁殖する
Larus canus brachyrhynchus Richardson, 1831 コカモメ
カナダ西部・アラスカ北部で繁殖する
外側から3枚目の初列風切先端に白い斑紋が入らない[5]
Larus canus kamtschatschensis Bonaparte, 1857 カモメ
シベリア南東部で繁殖する
外側から3枚目の初列風切先端に白い斑紋が入る[5]
Larus canus heinei Homeyer, 1853 ニシシベリアカモメ
ロシア西部からシベリア中部で繁殖する

生態

沿岸部や河口干潟などに生息する[5][7][8]。同科他種と混群を形成する事もある[7][9]

食性は雑食で、主に魚類やオキアミ、カニなど、陸地では穀類から果実など[9]

繁殖様式は卵生。集団繁殖地(コロニー)を形成する[7]。沿岸部の岩礁や草原などに巣を作り、卵を産む[7]。生後3年で成鳥羽に生え換わる[8]

名称

カモメを指す英語のmew、ドイツ語のMöwe、オランダ語のmeeuw等はゲルマン祖語*maiwazに遡るが、おそらく当時の借用語でありインド・ヨーロッパ祖語起源ではない[10]

中国語のōuに対する漢字表記「鴎(鷗)」は、発音を表す「区(區)」と意味を示す「鳥」からなる形声文字である。

画像

脚注

出典

  1. ^ a b c d BirdLife Inte. 2019. Larus canus (amended version of 2018 assessment). The IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T22694308A155576460. doi:10.2305/IUCN.UK.2018-2.RLTS.T22694308A155576460.en, Downloaded on 04 October 2020.
  2. ^ a b Noddies, gulls, terns, auks, Gill, F & D Donsker (Eds). 2020. IOC World Bird List (v10.2). doi:10.14344/IOC.ML.10.2, (Downloaded 04 October 2020)
  3. ^ a b c 日本鳥学会「カモメ」『日本鳥類目録 改訂第7版』日本鳥学会(目録編集委員会)編、日本鳥学会、2012年、167-168頁
  4. ^ a b 安部直哉『山溪名前図鑑 野鳥の名前』山と溪谷社、2008年、106頁。
  5. ^ a b c d e f g h i j k 桐原政志『日本の鳥550 水辺の鳥』文一総合出版、2000年、280-281頁。
  6. ^ a b c d e f g h i 高野伸二『フィールドガイド 日本の野鳥 増補改訂版』日本野鳥の会、2007年、88-89頁。
  7. ^ a b c d e f g 中村登流監修『原色ワイド図鑑4 鳥』学習研究社、1984年、79、183頁。
  8. ^ a b c d e f g h i j 真木広造、大西敏一『日本の野鳥590』平凡社、2000年、304頁。
  9. ^ a b 『小学館の図鑑NEO 鳥』小学館、2002年、64頁。
  10. ^ Kroonen, Guus (2014), Etymological Dictionary of Proto-Germanic, New York: Brill, p. 349–350, ISBN 978-90-04-18340-7 

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