データ型の種類とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > データ型の種類の意味・解説 

データ型の種類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 02:13 UTC 版)

データ型」の記事における「データ型の種類」の解説

データ型バリエーション個々型システムによって定義される例え数値を示す型として、C言語型システムintおよびfloat持ちJavaScript型システムNumberのみを持つ。それぞれの型システム言語)が規定する型の分類存在し、また慣例的にプログラミング言語問わずおこなわれる分類存在する複数観点から型を分類することができる。 単純型/複合型 最小単位の型かその組み合わせによる型か(cf. 代数的データ型言語定義型/ユーザ定義型 言語によって最初から提供されている型か、ユーザー自分定義した型か first-class/non-first-class 関数実引数/返値として利用できるか否かcf. 第一級オブジェクト) また処理系実装側から観点が強い分類だが、レジスタなどのワードに値が直接収まる型と、ワードにはポインタ入りポインタ先に実際の値がある型、といったような分類もある。言語処理系実装論文などで、前者についてimmediate即値)という表現見られるかもしれないポインタ自身に型などといったような情報含ませることもある(en:Tagged pointer)。 なおJavaでは、Javaにおけるクラスインスタンスである(あらゆるオブジェクトについて、その型は「参照型」であり、intなどそれ以外限られた全ての型は「プリミティブ型」である。ユーザ定義できるのは、型を定義できるというよりも、クラス定義できる表現するのが正確ではないか思われる。 以下に代表的なデータ型列挙する文字型/文字列型 文字型 C/C++などでは数値型一種で、文字文字として扱う特別な単純型はない。 文字列型に文字列型を設けず文字型配列文字列を表すプログラミング言語もある(例:C/C++)。逆に文字型設けず文字列型しかない言語もある(例:Visual Basic バージョン6まで)。 数値型 精度サイズ処理速度トレードオフがあるため、サイズ精度異な複数の型を持つ言語が多い。整数型 整数を扱う型。符号付き整数型 負整数扱える一般に整数型符号付きだが、符号付き整数型と符号なし整数型別に持つ言語もある。 符号なし整数型 非負整数(0か正整数)のみを扱える小数小数点を含む数ないし値)を表現する浮動小数点数 固定小数点数 十進型(実数型#十進型) 通貨型、金額型とも。金額を扱う場合などに適しているなどとされるが、もっぱら単なる十進ベースというだけの固定ないし浮動小数点表現であって、特に通貨金額を扱うための何かがあるわけでもない場合も多い。 ブーリアン型 論理型ブール型とも。多く言語では真偽2値のみを扱うが、3値論理を扱う言語もある。整数型の1と0など、別の型の適当な値にtruefalseという別名を与え場合そうでない場合がある。 日付型 日付時刻を扱う型。日付を扱う型と時刻を扱う型が別々の場合もある。 バイナリ型 バイナリデータを扱う型。言語によってはバイナリ型持たず数値型配列例えばCでは1バイト整数型配列)で表現する場合がある。固定長バイナリ可変長バイナリ分かれている言語もある。 関数型 第一級関数を持つプログラミング言語では、関数を値として扱うことができる。 ポインタ型 参照型ハンドル型、オブジェクト型などとも。ポインタ型と呼ぶ場合ポインタ演算存在期待されていることが多い。内部表現アドレスを表す整数型であることが多い。 void型 関数返り値引数などで、対応する値が「ない」ことを示すための型。 ユニット型 関数返り値引数などで、対応する値が「ない」ことを示すための型。void型との違いは、void型の値(オブジェクト)が存在しないのに対しユニット型にはユニット型の値が存在することである。 配列型関数型ポインタ型は、たいていの場合それぞれ「~型の配列」、「…型を引数取り~型を返す関数」、「~型へのポインタ」といったような型である。いくつかの良く出来ている言語には、総称型など、そういった型を一般的に扱う仕組みがある。いくつかのそうでない言語では、アドホックそういった派生型作ることができるものがある。 配列型 ベクトル型とも。 リスト型 配列型に似るが、インデックス番号ではなくポインタ前後つながり)で管理されている。 タプル型 ペア型とも。固定長の組からなる型。 数値型 複素数型 複素数を扱う型。実数表現する型があれば複合型として実現できるが、言語によっては単純型として用意している。 純虚数型 純虚数のみを扱う型。実部不要な分、記憶域や計算必要なコスト抑えられる四元数型 四元数(クォータニオン)を扱う型。特に3次元コンピュータグラフィックスの処理で便利なため、言語によっては用意されていることがある。大抵のプログラミング言語ではライブラリにより複合型として実現される有理数型 有理数分母分子の組として表現する型。 多倍長整数型 任意の容量使い任意の桁数整数を表す。これを浮動小数点数有理数型要素型に使って実数を表すことも多い。 区間行列型 配列型に似るが、行列演算ができる。スカラー[要曖昧さ回避]型・ベクトル[要曖昧さ回避]型・行列型区別する言語と、スカラーベクトルも列数や行数が1の行列として表す言語がある。

※この「データ型の種類」の解説は、「データ型」の解説の一部です。
「データ型の種類」を含む「データ型」の記事については、「データ型」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「データ型の種類」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「データ型の種類」の関連用語

データ型の種類のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



データ型の種類のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのデータ型 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS