ダイワ食品陸上部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 03:10 UTC 版)
茂木裕人(もぎ ひろと) 演 - 竹内涼真 陸上部の選手で、ストーリーにおいてのキーパーソン。 東西大学時代に箱根駅伝5区を走った期待の新人。元々野球少年で甲子園を目指したが、肘を壊して長距離選手に転向する。 「第62回豊橋国際マラソン選手権大会」はゴール直前に半腱様筋を痛め棄権する。このレース以降は、ミッドフット走法にフォーム修正している。 初めて紘一と出会ったときに、「2代目 陸王」に好感触はあったものの耐久性に問題ありと伝える。部内トライアルレースは、ソールをシルクレイに変更した「3代目 陸王」を履いてラスト1周で立原と競ったが、オーバーペースがたたってリタイアする。リタイア原因が半腱様筋ではなく足がつっただけのため大事に至らずに済む。レース終了後、紘一にサポートを依頼する。アトランティスの佐山から「こはぜ屋」の経営状態を知らされ激しく動揺するが、陸王のシューズの良さに心から惹かれアトランティスの「RII」よりもアッパー素材をダブルラッセルに変更した「4代目 陸王」を選択し、「第62回ニューイヤー駅伝」6区に出場し、毛塚とのレース駆け引きに勝ってチーム順位を8位から3位に上げ、区間賞を獲得する好記録を残す。 ニューイヤー駅伝の活躍により、一度は折り合いが付かなかった「月刊アスリート」の島の取材を受け、「陸王」でリセット出来たことを熱く語る。その後雑誌を見て、記事が話した内容と全く異なり毛塚特集であることを「月刊アスリート」に抗議しようとするが、城戸に走りで毛塚を徹底的に打ちのめせと叱り飛ばされる。 「第19回行田市民駅伝競走大会」と同日の「ディスタンスチャレンジ10000m」に出場し、8000mまで快調な走りを見せるものの、終盤になって供給が不可能になってしまった「陸王」から市販品シューズに変更した影響でフォームがばらつき始め結果を残せなかった。 「ディスタンスチャレンジ10000m」のリベンジとして、アッパー素材をダブルラッセルに変更したアトランティス「RII」を履いて「東日本チャンピオンズカップ」10000mに出場し、大会新記録と同時に毛塚の最高記録を上回るタイムを出して優勝する。 城戸から世界陸上の有力選手がケガで出場が絶望的になり「第64回豊橋国際マラソン選手権大会」が選考会になると告げられ、同時に出場を命じられる。シューズはレース直前まで悩んだ末に、「タテヤマ織物」製のアッパー素材に変更した「5代目 陸王」を選択し、同時にあけみたちが思いを込めた靴紐に変える。その豊橋国際マラソンでは、箱根のランナーだった経験を生かし序盤は体力を温存して30km地点の上り坂で先頭集団グループを抜け出し、サイラス・ジュイと毛塚を追いかける展開を見せる。その後、35km地点で給水を取り損ねた毛塚に自分の給水ボトルを渡してから彼と並走し、かつて棄権した地点でサイラス・ジュイが棄権されたのを見て一度は挫けそうになるも、紘一・大地の声援にうなずいて奮起する。ゴール手前で毛塚を抜き、2時間7分28秒の好タイムで優勝する。優勝インタビューでは「陸王」に支えられたことを感謝し、「こはぜ屋」に優勝を捧げる。 その後は、世界陸上で日本人トップの5位、熊谷シティマラソンで日本人トップの2位、ニューイヤー駅伝で去年に引き続き6区で区間賞、「茨城マラソン」で日本新記録を樹立しての優勝と活躍し続けている。 城戸明宏(きど あきひろ) 演 - 音尾琢真 陸上部監督。普段は怒鳴って指導をする熱血監督でさらに選手思いである。また自称昔から走るのも早いが風呂も早い。そして、陸上部の部員からはキレるのも早いと言われている。 度重なる紘一の訪問に門前払いをし続けるが、茂木が陸王を履くことを黙認している。 ニューイヤー駅伝がラストランになる平瀬の応援では選手らと外に飛び出して涙を流し叫んで応援した。 毛塚を抜くことを目標に頭がいっぱいで長時間走り続ける茂木に激怒し頭を冷やすように命じ、彼に自分自身に勝つことが出来たら初めて毛塚を越えられると言い、その時に「豊橋国際マラソン選手権大会」の出場を認めると伝える。 村野が「5代目 陸王」を茂木に渡そうとした際、最初は「茂木を悩ませるだけだ」と門前払いにしたが、その後こはぜ屋の面々の思いを汲みとった村野が独断で再来した際にはその場面を陰で見届けつつ、自身もその思いを理解し黙認した。その後、本番で茂木が「5代目 陸王」を選択したことに憤慨したアトランティスの佐山が茂木のもとへ駆けつけて詰め寄ろうとした際には、陸上部の面々とともに彼の前に立ち塞がって「あいつらは損得勘定抜きで命削って走ってる。その邪魔をするな!」と啖呵を切り、陸上部の将来を投げうってでも茂木の思いを貫徹させる姿勢をみせる。 平瀬孝夫(ひらせ たかお) 演 - 和田正人 陸上部の選手。かつてアトランティスのサポート契約を結んでいた。 ケガ持ちの茂木に、自分みたいにケガが長引かないように少しでも違和感があれば医者に診てもらうように忠告する。部内トライアルレースで茂木に追い抜かれたことで限界を感じ、「第62回ニューイヤー駅伝」アンカー7区の出場を最後にして選手生活を引退し、彼に一流ランナーの夢を託す。ニューイヤー駅伝では茂木から3位でたすきを受け、途中でチーム順位を2位に上げて涙ながらに走り、そのままの順位でゴールを切って有終の美を飾る。その後は黙って去ろうとしたが、日頃から行動する茂木他選手たちに心を読まれ、皆から送られて練習所を去る。後にコーチとして陸上部に復帰する。 立原隼斗(たちはら はやと) 演 - 宇野けんたろう 陸上部のエース的存在選手。アトランティスのサポート契約を結んでいる。 「熊谷シティマラソン」に出場し、35km付近で毛塚たちトップグループに遅れる。 部内トライアルレースは、最後尾で様子を伺う展開を見せ終盤で先頭に立つ。 「第62回ニューイヤー駅伝」4区に出場するものの、今までの疲労蓄積で先頭集団から8位に順位を落としてしまう。 加瀬尚之(かせ なおゆき) 演 - 前原滉 陸上部の選手。 立原に対して富士五湖ハーフマラソンの雪辱を果たそうと挑んだ部内トライアルレースは、先頭で引っ張る展開を見せるが終盤で茂木・立原に遅れを取る。 内藤久雄(ないとう ひさお) 演 - 花沢将人 陸上部の選手。 「第62回ニューイヤー駅伝」1区に出場する。 川井俊輔(かわい しゅんすけ) 演 - 佐藤俊彦 陸上部の選手。 「第62回ニューイヤー駅伝」3区に出場する。 水木貴彦(みずき たかひこ) 演 - 石井貴就 陸上部の選手。 「第62回ニューイヤー駅伝」5区に出場する。 端井(はしい) 演 - 安藤勇雅 陸上部の選手。 「第62回ニューイヤー駅伝」で茂木の補欠につく。 大川裕信 演 - 小石周平 陸上部のマネージャー。 ジョセフ・オリユク 演 - ジョセフ・オンサリゴ 陸上部の選手。 「第62回ニューイヤー駅伝」2区に出場する。茂木と共に「第64回豊橋国際マラソン選手権大会」に出場し、中盤まで先頭集団グループで引っ張る展開を見せる。
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