有終の美を飾る
有終の美を飾るとは、有終の美を飾るの意味
有終の美を飾るとは、事を全うし、締めくくりの局面でも見事な成果を挙げるという意味で用いられる言い回しである。競技生活を引退する選手が、最後の大会や試合で勝利や得点を上げるといった場面で用いられることが多い。有終の美を飾るの「有終」は、物事を最後までやり遂げる(完遂する)という意味合いの語である。有終の美を飾るの類語
有終の美を飾るの類語としては、最後の締めくくりが立派であるさまを表現する「掉尾を飾る」が挙げられる。「掉尾」(ちょうび)は最後・最終盤で勢いを増すことを指す語である。他には、「花道を飾る」も類語として挙げることができる。ちなみに、「優秀の美を飾る」は誤記・誤用である。
有終の美を飾る
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/04 17:12 UTC 版)
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有終の美を飾る(ゆうしゅうのびをかざる)は、古代中国からのことわざ。
概要
行われている物事を最後まで全うして、それの締めくくりの局面でも見事な成果を挙げるということを意味する。現代ではアスリートが引退する場合に、最後の大会[要曖昧さ回避]や試合で勝ったり得点を上げることができたことを有終の美を飾るという形で用いられていることがある[1]。有終とは最後まで成し遂げることで、美は見事なことや立派なことで、飾るは価値のあるものや華やかさを添えるということである。「優秀の美を飾る」と表記されていることがあるが、これは誤りである[2]。
由来
この言葉の由来は、中国最古の詩集である『詩経』からである。そこでは始めがあろうとも、それの終わりもあることは少ないというようなことが述べられた詩がある。物事には必ず始まりがあるのであるが、それを終わりまで迎えられるということは少ないということである[3]。物事を行う場合には多くの人は始めのうちは熱心に取り組むが、最後までやり遂げる人は少ないということであった。ここから物事を最後まで全うするということは素晴らしいということや、最後に良い結果を残すことを意味する言葉として用いられるようになった[2]。この詩は当時の王は位に就いた当初は立派であったものの、やがては乱れた政治を行うようになり国を混乱させてしまうことが多かったということから詠まれた詩であった[4]。
脚注
- ^ “「有終の美を飾る(ゆうしゅうのびをかざる)」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書”. www.weblio.jp. 2024年10月30日閲覧。
- ^ a b “知っておきたい「有終の美を飾る」の意味とは? 語源や使い方を解説”. Domani (2023年10月31日). 2024年10月30日閲覧。
- ^ “「有終の美を飾る」の意味とは? 由来や使い方、類語・英語表現を例文で紹介”. マイナビニュース (2022年1月19日). 2024年10月30日閲覧。
- ^ 「有終の美」『故事成語を知る辞典』 。コトバンクより2024年10月30日閲覧。
「有終の美を飾る」の例文・使い方・用例・文例
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